【オリンピック浄化作戦】東京から「みかじめ料」はなくなるのか?

東京都港区赤坂の飲食店から「みかじめ料」を名目に現金を脅し取ったとして、警視庁組織犯罪対策4課は今月23日、東京都港区南麻布の指定暴力団・住吉会系組員、塩野谷寿之容疑者(50)ら、合わせて男性9人を逮捕した。罪名は恐喝容疑。組対4課は認否を明らかにしていない。

組対4課によると、塩野谷容疑者らは赤坂を縄張りとしており、新規出店したキャバクラやガールズバーなどに対し、「店を出すなら毎月の支払いは分かっているよな。盆暮れは倍だ」などと案にみかじめ料を要求し、毎月2万から10万円を受け取っていたという。

塩野谷容疑者らは平成27年以降、少なくとも20~30店舗から合わせて4000万~5000万円を脅し取っていたとみられている。組対4課は、みかじめ料が暴力団の資金源になっていたとみて調べているという。

この容疑に対し、住吉会系の暴力団組長が24日の夕方、警視庁に出頭したが、「配下のやったことなので把握はしていない」と供述している。

 

この住吉会系組員は赤坂を縄張りとしており、この逮捕は組織にとって「いつかは来る」と想定されていた事態であろうが、まさかこの年末に来るとは想像もしていなかったであろう。通常、警察が内偵調査を強化して大量検挙する「強化月間」とは5月と10月だからだ。

警視庁は今年の6月にも東京・銀座で、みかじめ料の件で山口組系組長を逮捕し、未だにその捜査は続いている。

もしかすると、都内の山口組系団体に向けて、無言の圧力をかけていたのかもしれない。というのも、実際にある組対四課の刑事は筆者に会うたびに、「山口組の情報はないか?」と聞いていたからだ。

本来、みかじめ料とは「店に何かトラブルがあったら、すぐに駆けつけて問題を解決する」という意味での「守り料」だったが、暴力団が社会悪になって以来、「店に顔を出さないでください」という意味に変わってしまっている。まして、みかじめ料を取る側から、「盆暮れは倍だ」などの声は絶対に出なかったものだ。

かつて、暴力団は地元に対してシノギを掛けなかったものだ、地域に尽くし、祭礼などがあるたびに、上座に座り、顔役だった。自然と、市井の人々も付き合いを重ねてしまうものであった。

それがずいぶんと変容したことを感じさせる摘発劇ではあるが、今回筆者がこの件を執筆しようと思い至った理由は、これらが動機ではない。

今後、2020年の東京オリンピック・パラリンピック開催に向けて、街の浄化がこれまで以上に続くであろうとの確信を得たからだ。

組対関係者によると、「山口組は関係ない」のだという。

「銀座から始まり、赤坂でも摘発し、最後は歌舞伎町をやることになるだろう。思っているよりも早い時期になる可能性もある」(前出・組対関係者)

これから年末に向けて、タクシーも捕まえにくい時期になる。その時に、客引きをして、自家用車に乗せるもぐりのタクシー、「白タク」もこれから横行すると思われるが、これも暴力団の資金源、いわゆるシノギと呼ばれる行為であることを付け加えておく。

摘発の波は今後、六本木、渋谷、錦糸町、上野、池袋へ及ぶと予想されている。一日でも早く安心して遊べる街にしてもらいたい。