【フィリピン発】レクサス、ベンツ、BMWを破壊した大統領の思惑

2月6日、フィリピンのロドリゴ・ドゥテルテ大統領はマニラの税関本部(BOC)で、同国に密輸された高級車20台、6160万ペソ(およそ13億円)相当の車がブルドーザーやユンボなどの重機を使って破壊する模様を視察した。

▲フィリピン関税局より
▲フィリピン関税局より

破壊された車両は、メルセデスベンツ、BWM、ジャガー、アウディ、レクサスなどの高級車のほか、20車種ほどが含まれていたという。

また、同国のダバオ港とセブ港でもトヨタランドクルーザーやメルセデスベンツなど合計10台の車両を同様に破壊した。

▲フィリピン関税局より

これらの車両は、不正に同国に密輸されようとしていたことから、税関が押収していたものである。通常、フィリピンでは、密輸された車両は税関が押収し、オークション形式で販売されている。

だが、これを逆手に取って密輸業者が架空の受取人名義で車を輸入。それを敢えて税関に押収させ、その後のオークションで自ら競り落とし、関税などを逃れるという手口が横行しているのだ。密輸業者は税関職員に賄賂を払うなどして結託していため、確実にオークションを落札できるのだという。

ロドリゴ・ドゥテルテ大統領は、相場より安い金額で取引されているこのような実態を問題視、そうした行為を終了させることが今回の狙いだという。

▲フィリピン関税局より

 

(文◎吉村 準)