【2カ月3500万円】ギャンブル中毒者を貪る〝闇スロ〟爆発台とは

2月13日、警視庁保安課は、違法なパチスロ機で客に賭博させたとして、東京都台東区上野にあるパチスロ賭博店『8cafe』の経営者・松尾剛輔容疑者(35)や従業員の男女6人を、常習賭博の疑いで現行犯逮捕した。また、客の男女8人も賭博の疑いで現行犯逮捕した。

松尾容疑者らは、2月8日、『8cafe』で違法なパチスロ機で客に賭博させた疑いが持たれている。同課は、掛け率の高い違法なパチスロ機、計47台などを押収。同店には、ギャンブル性が高く、現在規制されている「爆発台」と呼ばれる機械が設置されていた。客引きが路上で客を勧誘し、客に1点40~500円で換金可能な点数を賭けさせており、摘発を逃れるため、出入り口を2枚扉にしたり、カメラ付きインターホンを設置したりしていたという。松尾容疑者は、昨年12月から同店を経営し、2ヶ月間で約3500万円を売り上げていたとみられている。

調べに対し、松尾容疑者は「パチスロが好きで、いつか自分も店をやってみたかった」と話しており、他4人と共に容疑を認め、他1人は否認しているという。

風営法に基づく許可を受けず、違法なパチスロ機を設置して営業を続ける〝闇スロ〟店の摘発事例は後を絶たない。2017年10月には、設置が禁止されているパチスロ機で客に賭博させたとして、石川県金沢市にある闇スロ店の店長が常習賭博容疑で逮捕、客の男女6人も賭博容疑で現行犯逮捕されている。同年11月には、福岡県福岡市博多区中州にある闇スロ店の経営者と従業員2人が常習賭博容疑で逮捕、男性客も賭博の疑いで現行犯逮捕されている。

違法賭博問題に詳しい竹村明氏は、「現在、闇スロ店で使用されている機械は、規制された頃よりもはるかにギャンブル性が高い」と指摘する。

「今回のニュースにある〝爆発台〟とは、〝連チャン機〟などとも呼ばれ、連続して当選する台のことです。その多くは、ギャンブル性の高さから、風営法で禁止されました。闇スロ店に設置されているパチスロ機は、そうして正規店で使用できなくなった機械です。しかしながら、実際は、純正の制御基板ではなく、確率を意図的にコントロール出来る『裏ロム』と呼ばれる違法改造された基板を使っています。だいたい、10台~20台に1台は爆発する設定にして、残りはほとんど当たらない設定となっているのが実態です。また、正規のパチスロ店は、コイン1枚あたり20円相当で計算する場合が多いですが、その2倍や5倍という設定にして、より大きな金額を賭けて、多額な儲けを期待させるというのも、闇スロ店の特徴です」

こうした店が、法律を犯してまで営業を続ける背景には、〝ギャンブル依存症〟の存在があるという。

「現在、〝ギャンブル依存症〟は約320万人にも上ると言われています。かつて、ギャンブル性の高いパチスロ機にハマっていた人たちが、まさに、現在の闇スロ店にとっての〝カモ〟となっているのです。店側が絶対に儲かる仕組みになっているにもかかわらず、客は後を絶たないのです。また、違法賭博店の多くは、夜中から早朝にかけて営業しているので、そうした時間帯にパチスロをやりたいという人たちにも人気があります」(前出・専門家)

違法営業で、ギャンブル中毒者を貪り続ける〝闇スロ店〟。「規制は新たな犯罪を生む」とは、まさにこのことではなかろうか。これ以上、ギャンブル依存症を増やしては、日本の未来が心配である。違法な賭博店については、徹底的に摘発されることを願う。

(文◎朝比奈ゆう)