【被害額5千万円以上】高級タワマン暮らしのオレオレ詐欺犯の末路

警視庁捜査2課は、融資の保証金名目で女性から現金をだまし取った詐欺容疑で、振り込め詐欺グループの東京都新宿区西新宿の無職・工藤広美容疑者(40)、辺見勇姿容疑者(35)、渡辺幸呼容疑者(28)ら男女3人を3月15日までに逮捕した。

工藤広美容疑者ら3人は今年1月、架空のホームページを複数作って貸金業者を装い、融資を申し込んできた群馬県の女性に対し、「貸し付けには保証会社にお金を払う必要がある」偽って女性に数万円を振り込ませると、その女性に対してさらに「ブラックリストに載っているために、もう少し保証金が必要」と要求。都合5回にわたって合計65万円をだまし取った疑いが持たれている。

警視庁捜査2課は、14日に逮捕した3人が拠点としていたとみられる新宿区内のマンションを家宅捜査し、電話機約50台のほか、約4000人分の個人情報が掲載された資料を押収した。工藤広実容疑者を中心とした振り込め詐欺グループは10人前後とみられており、被害は昨年の5月以降、全国で70件、5000万円以上にのぼるとみられている。

逮捕された工藤広美容疑者ら3人は通称「かけ子」と呼ばれる役割で、同容疑者はそのリーダー格であるという。同課は、だまし取った金を引き出す「出し子」の存在、また余罪も含め引き続き捜査を行っている。

調べに対し工藤広美容疑者は「弁護士と相談してから決める」と話し、辺見勇姿、渡辺幸呼容疑者は容疑を認めている。

各種対策を施しながらも一向に減らない振り込め詐欺被害について、本誌解説員でジャーナリストの竹村明氏は次のように説明する。

「振り込め詐欺は、どんどん形を変えて進化しています、被害額は2014年をピークに徐々に減少していますが、実は認知件数は増えています。今後も、かつてのオレオレ詐欺から進化して形を変えた詐欺事案の〝劇場型犯罪〟は増えていくと予想されます。特に今回の事件では、名簿を手に入れている以外に自分から借り入れを申し込み、個人情報を提供させるなど、被害者の弱みに付け込んだ犯罪なので、絶対に許しがたいケースと言えるでしょう」

工藤広美容疑者は、西新宿のタワーマンション暮らし。ほかに高級外車ロールス・ロイスなどを乗り回すなど、だまし取った金で派手な生活をしていた。散財した金を回収し、被害者のもとにだまし取った金が少しでも弁済されることを願ってやまない。

(文◎RNO編集部)