【インド発】国民的人気歌手が関与していた信じ難い犯罪とは?

芸能人の犯罪といえば、古くは1975年に起きた歌手の克美しげるが愛人を殺害した事件や、タレントの押尾学(引退)がMDMAを使用し、ホステスを死亡に至らしめた事件など、日本においても多くのスキャンダルが生まれ、人々の記憶の中に焼き付いている。だが、一線級の芸能人が、国際的な犯罪に関わっていたというのは、なかなかないケースなのではないだろうか。そんな事件がインドで起こり、現地で衝撃が走っているという。

BBCが16日に伝えたところによると、インドのスター歌手であるダレル・メヘンディが不法移民を斡旋したとして逮捕され、2年間の懲役刑を言い渡されたという。メヘンディは、2003年に不法移民を西側諸国に連れて行くと約束し、大金をせしめた容疑で逮捕された。16日には、パンジャブ州北部の裁判所にて上記の判決を受けたが、すぐに保釈され、上訴をする予定だという。

メヘンディはムンバイで制作される、いわゆるボリウッド映画のテーマや挿入歌の提供などで知られる有名シンガー。デビューアルバムは2000万枚の売り上げを誇っており、イギリスやアメリカ、シンガポールなどの18か国で公演を行うなど、世界的な地名度を誇っている。ちなみに日本においては、彼の代表曲である『Tunak Tunak Tun』がニコニコ動画などのネット上の動画サイトでミュージック・ビデオがアップロードされ、空耳から『トゥルトゥルダダダ』と呼ばれて10年ほど前から人気を得ていた。

メヘンディは、1998年から99年にかけても、少なくとも10人を彼の付き添いのダンサーとしてアメリカに連れて行き、彼らを残して帰ってきた容疑が持たれている。パンジャブ州の警察が、彼の訴訟を受け付け始めると、35人ほどの人々が詐欺を訴えたとしている。彼らは、メヘンディたちが海外に連れ出してくれるという言葉を信じて大金を払ったが、それが実行されることはなかったという。

この件に対して、ネット上の外国人たちは、「人身売買だ」「多くの人権派の人間が無料でやってくれるだろうに、金を請求したのか」というメヘンディを批判する声が多いが、「なぜ彼は人身売買に手を染めたんだ。金を持った人は最終的に変態的な犯罪者になってしまうのか?」と、人身売買で手を染めた理由について不思議に思う声なども存在している。世界的な知名度を誇るスター歌手が、人身売買という犯罪に手を染めたという事実は、多くの人たちに衝撃を与えたようだ。

アルバムを2000万枚売り上げ、世界的に公演を行っているようなスターが人身売買というリスクをとった理由は果たして何なのか。今後を注目していきたい。

(文◎コリス東条)