自身の告発は予想できず…人気恋愛カウンセラーの素顔とは?

近年、恋人が欲しいけど出来ない男女が増えている中で、「恋愛」の機会を提供したり指導するビジネスが好況である。婚活パーティーや出会い系サイトは有名だが、中にはプロポーズを手伝ったり、ラブレターを代筆するというものまであるようだ。

そんな恋愛ビジネスのひとつ、「恋愛カウンセラー」として有名な稀咲妃(きざき・きさき)こと落合久美子氏(52)が所属税法違反の罪でさいたま地検により告発されたと関東甲信越国税局が発表した。落合久美子氏は恋愛を中心とした個人カウンセリングの所得を申告しておらず、所得税およそ3300万円を免れていたという。

国税局に告発された稀咲妃こと落合久美子氏

 

落合久美子氏は納税せずに免れていた金銭を、自宅の建築費用、生活費に充てていた、と説明している。

落合久美子氏は「稀咲ファミリアの代表、稀咲妃」と名乗り、数人のカウンセラーとともにインターネット、SNSなどで「幸せのコンサルタント」を名乗り、依頼者からメール、電話などによる相談に応じていた。「願望成就率98%」という驚異的な成功率をうたい、2015年までの3年間で1億円以上の収入があったという落合久美子氏。彼女たちは相談者に対してカウンセリングを行うほか、パワーストーンなどのアクセサリー販売でも巨額の収入を得ていたようだ。

しかし、その実態は「あやしい」のひと言に尽きる。落合久美子氏らを紹介するホームページには、なんとも大仰な文字が並ぶのだ。以下にホームページからの紹介文を転記する。

「科学とスピリチュアルの融合を創り上げた伝説のカリスマ

稀咲famiglia 代表弟子や、クライアント様までが、その名をお妃様と呼ぶ

不思議で圧倒的な存在感を放っているエネルギーワークのスペシャリスト。前職は大手銀行でFPとして投資、資産運用、不動産活用等の相談、販売、融資を扱う。日本一の成績を収め、新聞でも紹介される占いの世界に革新を起こし、カウンセリングの予約は半年待ち……」

美辞麗句のオンパレード

 

しかし、そのHPの料金説明の最後には、「ご入金が遅れますと遅延損害金および事務手数料がかかる場合がございますので、期限内でのご入金をお願い致します」と、非常に現実的にして過激な言葉で締めくくられている。

占いとはつまり、人の心を巧みに扱う商売だ。このような世界には〝闇〟が見え隠れすると警鐘を鳴らすのは、本誌解説員でジャーナリストの竹村明氏である。

「このような世界は非常に見えにくく闇が深いです。昔、流行ったダイヤルQ2に代表されるように、電話相談でも時間を無駄に引き延ばして多額の金銭を相談者から取るというのは、この世界の常套手段ですね。一時期は雑誌などに広告を出して無作為に相談者を集めていましたが、今はSNSなどを駆使してピンポイントで、しかも広告費を掛けなくても相談者つまりお客さんが集まってくるのです。誰かが摘発されても、新しい占い師が出て来る、そんなイタチごっこがこの世界では続いています」

自身の告発は予想できなかったことで、人気占い師の正体を見たと気付いた人もいたかもしれない。相談者が占い師にすがるのは自由だが、そこから得た正当な収入くらいはきちんと申告してほしいものである。

(文◎RNO編集部)