【顔判明】11人を殺害、現代に甦った「中国版・切り裂きジャック」

歴史に名を残す殺人鬼は多く存在するが、世界的な知名度や謎という意味では、〝切り裂きジャック〟こと「ジャック・ザ・リッパー」は最も有名な一人と言っていいだろう。

19世紀末のイギリスで娼婦を分かっているだけで5人以上を殺害し、遺体をバラバラに切り刻んだというこの殺人鬼は、今も正体が判明しておらず、結局警察の捜査を逃れて事件は未解決に。今もなお、誰が犯人だったのかというのが語られるなど、カルト的な人気を誇っている。やはり正体が分からない殺人鬼というものに人は恐怖や興味を駆り立てられるものなのかもしれないが、現在の中国ではそんな切り裂きジャックの名を引き継いだ恐怖の殺人鬼が、死刑判決を受けて話題となっているという。

BBCが30日に報じたところによると、中国・甘粛省の白銀市周辺で、1988年から2002年の間に11人の女性を殺害したとされる

(52歳)が死刑判決を受けたという。この男は、犠牲者の自宅に押し入り、レイプをした後に喉を切って殺害。遺体を切り分けてバラバラにしたという。被害者の中には8歳の少女もおり、その残忍な手口から現地のメディアによって「ジャック・ザ・リッパー」と呼ばれていた。

現地では、この事件が起こって以来、女性が同行者なしの一人で出歩くことが減ったという。

警察は04年に、性的倒錯と女性への嫌悪、無愛想で引きこもりがちだが、病的であるという犯人像を発表し、約3万㌦(およそ320万円)懸賞金をかけたものの、犯人は長らく不明のままだったという。しかし、最初の犯罪から28年後の16年になって、ガオの叔父が微罪で捕まったのをきっかけとして事態が動き始めた。叔父が提出したDNAサンプルが、以前行われた連続殺人の犯人のものと近く、彼の親族によって犯罪が行われたのではないかと推測が成り立ったのである。これが決定打に繋がり、ガオの逮捕に至ったとされている。

今回判決を下した白銀市の裁判所は、ガオの犯罪を「卑劣なものである」と断罪。そして、「自身の性的倒錯を満たすために女性に屈辱を与えて汚し、犠牲者の遺体は損壊し、傷つけられていた」と批判している。

この件について、ネット上の外国人たちの間では、「これは間違いなく死刑にするべき案件だ」「殺すべきではないが、禁固142年に相当するだろう」と、この恐ろしい事件を起こした犯人を批判する声が圧倒的に多い。一方で、「こうした事件を起こした人々は止まれないだけ。彼らは正しい導きをしてくれる人を持っていなかったのだろう」「再発しない方法が必要だ」と、事件の背景に思いを寄せるような声が存在しているのも事実である。こうした恐ろしい事件に衝撃を受けた人が多いということなのだろうか。

日本においても、昨年世間を騒がせた座間市の9遺体遺棄事件など、社会に衝撃を与える事件は度々起こっている。その度に議論されるのが、社会の構造に問題があるのか、それとも犯人の資質の問題なのかということだ。

果たして、凶悪な殺人事件を起こす人間を減らすことはできるのか。いずれにせよ、我々一般市民には、こうした犯人が近くにいないことを祈るばかりである。

(文◎コリス東条)