限定人形100体を買い占め! 中国人〝転売ヤー〟が早速転売開始!?

昨今、チケットやグッズなど様々な〝転売〟問題が騒がれる中、「悪質過ぎる」と言われれる新たな転売問題が発覚し、世間を騒がせている。ある限定人形を販売するにあたり、先着50人に整理券を配布したところ、なんと1人の男が全て買い占めてしまう事態が発生。転売目的ではないかと言われているのだ。

この騒動が起こったのは、先月31日。京都高島屋(京都市下京区)が「ロリーナ」という名前の女の子の人形(高さ64㌢)を、客1人に2体までとして100体限定で受注販売を開始した。この「ロリーナ」はスーパードルフィーと呼ばれる精巧な球体関節人形。日本だけでなく海外にもファンが多く、さらに今回は人気画家の故・中原淳一さんの絵を再現した限定アイテムで、1体12万4200円で同月31日に受注販売を受け付けていた。

すると、発売当日、京都高島屋には開店前から約200人の行列ができる人気ぶり。これを見た店側は、先着50名に整理券を配布して対応していたが、複数のカウンターで販売の手続きを進めていたところで問題が起こった。なんと、整理券を受け取った客がカウンターに来るたびに、1人の男性客が次々と「この人の分も払います」と言って、全ての代金を支払っていったというのだ。ロリーナは1体12万4200円、つまりこの男性客は100体をしめて1300万円以上(消費税込み)を支払ったというのである。

この騒動を受けて、ロリーナを販売した京都高島屋は、「転売目的か確認できない。契約も成立してしまっている」として、予定通り5月に引き渡すと発表。また、「結果的に買えなかったお客さまに残念な思いをさせてしまい申し訳ない。5月に東京の日本橋高島屋でも受注販売を予定しているが、今回のことを真摯に受け止め販売方法を改善したい」と話しているという。

また、中原淳一氏のオフィシャルツイッターでは、「この度の京都髙島屋受注会の件では、皆様にご心配ご迷惑をお掛けし、心よりお詫び申し上げます。現在今後の対策を協議しており、詳細が決定次第HP等でお知らせさせて頂きます。ファンの皆様のお手元にお届けできるよう精一杯努めてまいりますので、今しばらくお待ち頂けますよう、お願い申し上げます」とお詫びの文章が発信された。

そんな販売に関わった人たちの謝罪文面をあざ笑うかのように、今月2日、中国の大手通販サイト「taobao.com」で、このロリーナとそっくりな人形が複数出品されているのが発見された。〝中原淳一 2018新版 京都高島屋限定〟と書かれていることから、おそらく先の騒動で買い占められれた人形と見て間違いないだろう。定価はもともと12万4200円だったが、いずれも14万円以上で販売されている。となると、やはり中国人による転売目的の可能性が濃厚だろう。しかし、人形の引渡しは5月の予定のはずだ。先行受付でも行っているのだろうか?そして、限定100体だったはずだが、出品画面では在庫が『236』となっているなど、不可解な点も多々あり、深まるばかりだ。

さっそく売り出されていた「ロリーナ」

それにしても、なぜロリーナは〝転売ヤー〟(転売屋の通称)たちに目を付けられてしまったのか。本誌解説員でジャーナリストの竹村明氏は、「中国では、日本製の人形の人気が高い」と話す。

「現在の中国では、経済が回復していることもあり、日本製の人形が定価より高くても売れるという実態があります。特に、日本でも人気の高い限定人形などは、中国でも高く売れることから、中国の転売ヤーが目を付けた可能性が高いでしょう」

今回の騒動を受けて、TwitterなどのSNSには、「大好きな中原淳一、自分でお洋服作るくらい大好きなドレスのSD、朝から京都並んだけど限定100体1人2体限定で全然だめでした。悲しい。完全受注あるといいな」「中原淳一ドール、50体買い占め!?」など、ファンらの悲しみの声が溢れている。

転売ヤーたちに、故・中原淳一氏が唱えた〝美しく上品に生きる〟という考え方は、到底理解してもらえないもののようだ。

(文◎朝比奈ゆう)