男子大学生が窃盗品を転売…犯罪の温床と化した「メルカリ」の実態

LINEでグループを作成、そこで情報交換

警視庁は今月4日、友人らと窃盗グループを作り、ブランド品などを万引きしては転売を繰り返していたとして、いずれも埼玉県川口市の私立大学2年の男子学生(19)2人を窃盗の疑いで逮捕したと発表した。

男子学生2人は、今年1月8日午後、埼玉県富士見市の大型商業施設内にあるスポーツ用品店で、ジャンパー1着(1万9440円)とダウンジャケット1着(3万240円)を窃盗。これをフリーマーケットアプリ「メルカリ」などに出品して売りさばいていたようだ。

盗品が出品されていた「メルカリ」のトップ画面

捜査関係者によると、2人は他の少年2人と共に、昨年10月ごろから、無料通信アプリLINEで「短期大学」というグループを作成。そこで情報交換をしては、行動を共にしていたという。逮捕されたうちの1人は、「万引きは短時間でできるので、『短期大学』と名付けた」と説明。万引きした商品は「メルカリ」などで転売していたが、2人は調べに対し、「これまで300点近く万引きし、フリーマーケットアプリで転売して370万円くらいもうけた」「稼いだ金は将来のための貯金などにあてた」と容疑を認めているという。

昨年10月、東京都渋谷区内の洋服店から「店のタグが付いたパーカーがフリマアプリで転売されている」と渋谷署に相談があり、同庁が捜査していた。少年1人の自宅からは約280点の衣類などが見つかっている。

このように「フリーマケットアプリは犯罪の温床になりやすい」と指摘するのは、本誌解説委員でジャーナリストの竹村明氏である。

「かつては、中古書籍の買い取り店が問題視されたように、手軽に中古商品を販売できるのは便利である一方、盗品など問題のある商品が取引される可能性を秘めています。その問題点は、アプリという人が直接会わなくても取引が成立するツールに移行した今、より深刻になっているのです」

今回の事件に対してネット上では、「万引き短期大学、370万円くらいもうけられるなんて、弊学大学院よりかなり高待遇ではないか…」「万引きは短時間でできるから短期大学という窃盗グループ組んで、貯金する、真面目なんだか不真面目なんだかわからないやつ」「フザケてんのか真面目なのかわかんないやつらだな」など、〝短期大学〟というグループ名称について、すかさずツッコミを入れる声で溢れた。

稼いだ金は将来のための貯金などにあてたということだが、盗んだ金でそれにあてるなど言語道断であろう。そんなくだらない〝短期大学〟に入らなくても、真面目に勉学に励んで仕事にも打ち込めば、それ相応の貯金ができたであろうに。

(文◎朝比奈ゆう)