40歳差の〝偽装結婚夫婦〟を逮捕…ブローカーが企む新たな手口を暴露

日本での在留資格を得るために偽装結婚をしたとして、61歳の日本人男性と21歳のフィリピン国籍の女が逮捕された。

警視庁に偽装結婚の疑いで逮捕されたのは、会社員の黒川正雄容疑者(61)とフィリピン国籍のクヤンバオ・アランジェリー・アブラザ容疑者(21)。警視庁によると、黒川正雄容疑者らは2016年9月、クヤンバオ容疑者の日本での在留資格を得るために、結婚したように装って、東京の町田市役所にウソの婚姻届を提出した疑いが持たれている。

黒川正雄容疑者(facebookより)

調べに対し、黒川正雄容疑者は容疑を認めているものの、クヤンバオ容疑者は「結婚はしている。一緒に生活していないだけだ」などと、容疑を否認しているという。黒川正雄容疑者はフィリピンパブを経営する会社の社員で、クヤンバオ容疑者はその店の従業員だということだが、2人に同居の実態はなかったようだ。

当サイトでもこれまでにも報じてきたように、いつまで経ってもなくならないのが偽装結婚だ。その裏事情について、本誌解説員でジャーナリストの竹村明氏は次のよう説明する。

「毎年、日本国内では偽装結婚容疑で300~500人もが検挙されています。しかし、それらはほんの氷山の一角に過ぎません。今回の事件は、年の差40歳と大きく離れているなど明らかに不審な点があったことから、生活実態などについて調査が行われ発覚に至りました。しかし、組織的に偽装結婚をさせているブローカーたちは、偽装であることが見破られないように、様々な手口を用いて海外の女性たちに配偶者ビザを取得させているのです。また、架空の法人を設立して〝経営管理ビザ〟を取得させたり、通訳者などとして雇用されたことにして〝国際業務ビザ〟を取得するなど、新たな手口も広まっています」

外国人に係犯罪インフラ事犯の検挙状況の推移(来日外国人犯罪の検挙状況:警察庁発行より)

法務省によれば2017年末時点の在留外国人数は265万1848人と過去最高を記録。グローバル化が進む中、厳重な入国管理業務が求められる。

(文◎四菱 紘淳)