【またも事件】〝ブルセラ化〟が止まらない「メルカリ」の実態

当サイトでも4月5日に、男子大学生が窃盗品を転売して犯罪の温床と化したフリーマーケットアプリ「メルカリ」の実態をお伝えしたが、そのメルカリを舞台にまたも事件が発生し、話題となっている。

兵庫県高砂署は今月6日、民家のベランダに干してあった女子高生のユニホームが盗まれ、それを転売しようとしたとして同県姫路市大塩町の会社員、吉崎軍馬容疑者(25)を窃盗の疑いで逮捕した。吉崎軍馬容疑者は転売目的で盗んだことを認めているという。

吉崎軍馬容疑者は昨年9月26日午前8時から午後3時頃の間に、同県高砂市内の民家1階のベランダから、当時高校1年の女子生徒(16)の陸上部のユニホーム(時価1万円相当)を盗んだ疑いが持たれている。

そして昨年12月、「メルカリ」に盗まれているユニフォームが1万5000円で出品されているのを、女子生徒の友人が発見。被害届が提出されていたところ、高砂署が捜査し、吉崎軍馬容疑者による出品であることが判明、逮捕に至ったという。

それにしても、なぜこれほどメルカリでの犯罪が続くのだろうか。理由の一つは、誰もが出品できる〝手軽さ〟が、犯罪者たちにとって悪用しやすいということにあるだろう。こういった犯罪の温床化を受け、メルカリでは昨年12月に規約を改変。身分の確認などかなり細かく事前に登録するように改められたが、それでも犯罪を防ぐまでには至っていないようだ。

今回、筆者が目を付けたのは、メルカリの「ブルセラ化」だ。
今回の兵庫県で起きた事件でも、ネットでは、「陸上のユニフォームでこの値段とは高いな。JK使用済みだからプレミア価格なのか?」などの声が上がっている。掲載した画像(事件とは別)を見てもらえれば一目瞭然だが、このようなJK(女子高生)ら未成年の衣服が転売されていることも珍しくない。

メルカリに出品されていたJK陸上部のユニフォーム

現在は細々と営業するように追いやられているものの、ブルセラショップは本物の女子高生の使用済みの制服や体操服などを商品とするマニア向けの店舗で、ひと昔まえに流行した。するとお上は、それらに対し新たな法令で対処し始め、東京、大阪などの自治体では、18歳未満の青少年が着用済み下着等を買受・売却受託を禁止し、違反者に刑事罰を規定するように青少年保護育成条例を改正している。そのあおりで、ブルセラ好きの客らがメルカリに流れたのではと思うのである。

本誌解説員でジャーナリストの竹村明氏は、メルカリでのやり取りをするにあたり、次のように警鐘を鳴らす。

「こういったフリマアプリでは、運営側も出品者、購入者も、モラルが求められます。そうでなければ盗品や違法なものが出品され、それが法外な値段で落札されるような事態を招きかねないからです。やはり犯罪の温床とは紙一重であると、購入者たちも心得ておく必要があるでしょう」

メルカリでの出品を前提とした窃盗が相次いでいることを、運営者たちはどうとらえているのであろうか。規約に関して、さらなる改変をしない限り、犯罪の温床化となるのは避けられそうにない。

(文◎RNO編集部)