【インド発】虎と戦った直後に自撮り!少女が生き延びた理由とは…

家の近くにいたのは野生の虎

日本において、人間が襲われる可能性のある野生動物といえば、ぱっと思いつくのは「熊」ではないだろうか。古くは1915年に北海道で発生し、開拓民7人が熊に殺害された「三毛別羆事件」や、1970年に福岡大のワンダーフォーゲル部が登頂中だった日高山脈で羆に襲われて部員3人が死亡した「福岡大ワンダーフォーゲル部ヒグマ事件」などがよく知られている。最近でも、北海道白糠町で昨年10月、熊に襲われたと見られる70代の男性が凄惨な状態で発見されるなどの事件が起きたり、枚挙に暇がない。

こうした事件を見聞きするたびに、野生動物のおそろしさを我々は改めて肝に銘じることになるのだが、お国が変われば、こうした危険動物の種類も変わってくるようである。

BBCが4日に伝えたところによると、インド中西部にあるマハラシュトラ州在住の女性が、野生の「虎」に襲われる事件が発生したという。被害に遭ったのはマハラシュトラ州の西部に住んでいるルパリ・メシュラムという23歳の女性で、3月末に家の近くでヤギのけたたましい鳴き声を聞いて外に出ると、そこに野生の虎がいたという。虎に対峙した彼女はなんと、そこで棒を持って応戦を始めたが、ともに襲われたメシュラムの母親が彼女を家の中に引っ張りこみ、事なきを得たという。

(関連記事:【インド発】上位階級の男が最下位階級の男を殺害した驚きの理由…

(関連記事:【インド発】寝ている間に嫁の身体から腎臓を摘出した鬼畜夫らを逮捕

(関連記事:【1日156人の被害者】レイプが多発する先進国インドの前途多難

結果、メシュラムは虎と交戦した際に頭や手などに4カ所、母親はメシュラムを家に引っ張り込む際に顔を負傷したが、いずれも軽症で済んだが、襲われたヤギは死亡したという。2人は家の中に逃げ込んだあと、森林管理の担当者に通報したというが、彼が到着したのは30分後で、その時にはすでに虎は逃げたあとだった。メシュラムが住む村はサファリパークに隣接しており、こうした野生動物の出現が頻発していたという。

メシュラムは襲撃された直後、怪我を負い流血した状態で、母親とともに自撮りをし話題となっている。治療をした医者は、ヤギを守ろうとした彼女の勇気を讃えたが、「彼女が動物に噛まれずに済んだことは幸運だった」と語った。また、メシュラムの母親はBBCの取材に対して「私の娘は死のうとしているのだと思った」と答え、血だらけの娘が虎を追い払おうとしているのを見て恐怖したと語っている。しかし、メシュラムは「こうした襲撃を受けた後に村に戻るのは少しだけ心配だが、怖くはない」と発言している。

日本では熊が一般的?

日本においても、昨年の7月や一昨年の9月に、熊に襲われて格闘したものの、最終的には撃退したというニュースが流れ、話題となったことがある。しかし、それはともに空手の有段者で、いわば達人ともいうべき人物だった。今回の事件の主人公となったメシュラムが何かしらの武術に秀でているという情報は現在確認できていないが、もしまったくの素人なのに、虎に棒で立ち向かったとすれば、命があっただけでも幸いだというべき事案なのかもしれない。

いずれにせよ、こうした武勇伝が武勇伝たる理由の裏には、基本的に大型の野生動物に襲われたら勝てない、という現実があるのも確かだ。読者の皆さんは、もしもの時にこうした蛮勇を発揮することのないよう、ゆめゆめ注意していただきたい。

(文◎コリス東条)