元山口組系暴力団員SNSで逮捕、タイで逮捕=15年前の殺人事件で国際手配

タイ国家警察は今月10日、2003年7月に三重県津市で暴力団幹部が殺害された事件に関わった容疑で国際手配されていた山口組系元暴力団員、白井繁治容疑者(74)を潜伏先のタイ中部ロッブリー県で逮捕したと発表した。

事件では、指定暴力団山口組系伊勢紙谷一家の乙部和彦幹部(当時42歳)が三重県津市高洲町11—45の自宅の玄関で銃撃され死亡。近所の住民によると、2発の銃声を聞いていたという。

▲提供:タイ国家警察

タイ警察によると、タイの住民が白井容疑者の画像を2017年8月8日にFacebookに載せたのがきっかけで、身元が判明したという。同容疑者は逮捕時もチェスをしていたそうだ。

▲Facebookより

投稿者は、「私のアイドルです。 私はおじさんのようにハンサムになりたいです。」

とコメントしていた。

▲逮捕時、屋外でチェスに興じていたという

提供:タイ国家警察

 

▲文字通り最後の一手は警察官によって指されたようだ 提供:タイ国家警察

 

犯罪者が東南アジアに逃げるというのは、昔からよくあることである。近年では、関東連合による六本木のクラブ襲撃事件(フラワー事件=12年9月2日発生)の実行犯たちが、事件後に逃亡。一時、タイに入国していたことが確認されている。また、この事件の首謀者とされる見立真一容疑者(38歳)は、事件後に中国を経由してフィリピン・マニラに入国。その後、一度は韓国・仁川に向かい、その後インドネシア・ジャカルタからフィリピン・マニラに入国していたことが分かっている。

このほかにも、東南アジアに逃げる犯人は少なくない。その背景には、日本に比べ警察の警戒が低く、現地の人々が異国の人間に対しても干渉しないという気質がある。さらには、日本に比べ物価が安く、ある程度の金があれば、それなりの生活をしていくことも可能だということも一因だ。

とは言え、誰もが発信者になれるインターネットが普及した時代。地元住民によってFacebookに画像を投稿されるというのは、白井容疑者にとって想定外の事態だったのではないだろうか。

今後、逃亡者にとっては、SNS対策も必須の課題になるであろう。

(文◎四菱 紘淳)