「はれのひ閉鎖」消えた代表が中国で事業を再開するという噂の真相

晴れの日に〝はれのひ〟から振り袖が届かない!

全国各地で成人式が行われた今月8日。たった一度の門出となるその日に、「注文していた振り袖が届かない」という新成人が続出し大問題となっているのが、突然の営業停止となった着物の販売・レンタルなどを手がける「はれのひ」だ。

はれのひ みなとみらい店(同社のwebサイトより)

当日の朝、「はれのひ」で振り袖を注文した客らがSNS上で「振り袖が着付け会場に届かない」「業者と連絡が取れない」「着付けのために店舗に行ったらもぬけの殻だった」などの投稿が相次ぎ被害が表面化。着付け会場は、振り袖が届かずに立ち往生する新成人で溢れかえった。また、各地の警察にも同様の相談が相次いだため、今や大騒動となっている。

被害者の中には、着付け会場のスタッフたちが力を合わせて知り合いの業者に声をかけ、振り袖を調達したことでなんとか成人式に出席できた新成人もいたという。しかし、ほとんどの被害者のもとに振り袖が届くことはなく、何も用意してこなかったことから、成人式に出席せずそのまま帰宅した者も大勢いたそうだ。

「2年前から予約して、トータル60万円以上支払った」という被害者もおり、9日夕方までに、警視庁、神奈川県警などには450件以上の被害相談が寄せられている。また、神奈川県警は詐欺容疑の可能性があるとして、調べを進めている。

事態を重くみた着物業界では、被害者支援のための「はれのひ株式会社被害者の会」を設立。「少しでも被害を受けた方の負担を軽減したい」としている。

「はれのひ」は、篠崎洋一郎氏が代表を務め、2011年に設立。事業は堅調で、横須賀店、八王子店、福岡天神店、つくば店の計4店舗を展開していた。しかし、店舗スタッフが明かしたところ、以前からスタッフへの給与未払いも発生しており、今年に入ってからは篠崎社長と連絡が取れなくなっていたという。

現在、会社のホームページは閉鎖され、本社本部の電話は繋がらなくなっているため〝計画倒産〟状態となっている。人生の中で重要な節目となる「成人の日」を台無しにしたこの前代未聞の大騒動。その後の続報が注目されている。

ネット上で、特に注目を持って盛んに議論されているのが、代表・篠崎氏の行方である。〝上海へ高飛び〟説まで流れているようだが、これは成人式の当日、篠崎氏のFacebookで「篠崎洋一郎さんは上海にいます」という現在地を知らせる投稿と共に、プロフィール写真を上海のシンボル「オリエンタルパール」が映っているものに変更されていることからだ。これはまた〝被害者を煽っている〟とネット上で反感を買っており、また、中国のサイトから篠崎氏が映っている写真を多数見つけ、分析をする者も出現する事態に。それらの情報を総合すると、篠崎氏はこれまでに度々仕事で中国を訪れていて、中国で行われている「中日首届婚礼文化研究会」という集会にて〝日本婚礼の第一人者〟として紹介されており、「今回の騒動は全て計画的で、今後は中国で新ビジネスを始めるのではないか」とまで推測されている。

また、大手フリーマーケットアプリ「メルカリ」で振り袖などを大量出品するユーザーも確認されており、こちらも話題となっている。そのアカウントでは、半年ほど前から突然大量の振り袖が出品されており、これが、「はれのひ」関係者ではないのかと指摘されているのだ。

それについてメルカリは、以下のように発表している。

「メルカリ上で『振袖』を複数出品しているアカウントが『はれのひ』の関係者ではないかという憶測がなされておりますが、現時点でそのような事実は確認されておりません。(中略)当該アカウントにつきましては、『はれのひ』との関係性の有無にかかわらず、法人利用の禁止という利用規約違反の疑いがあるため出品中の商品を一時的に非公開とし、商品の入手先や本人確認を行っております」

振り袖の大量出品アカウントは、他のフリマアプリにも出現。楽天が運営するフリマアプリ「フリル」でも、数カ月前から振り袖を大量出品しているアカウントが特定されている。担当者は「『はれのひ』との関連が疑われたアカウントについて、法人出品の可能性があるとして、10日午前に商品を非表示にする」としている。

多くの新成人を奈落の底へと突き落とした「はれのひ」突然の事業停止。客となる人たちにとって重要な節目に携っている仕事だという認識がまったく感じられず、会社側の事後対応も含めて、あまりにお粗末としか言いようがない。代表の篠崎氏には、今回の騒動についてしっかりと説明をする必要があり、会社としては被害者に対してきちんとした誠意を見せる必要があるだろう。不運にも被害に遭ってしまった新成人には、今回の事件にめげずに今後の活躍を祈るばかりである。

(文◎朝比奈ゆう)