イギリス人男性が主張…ある「薬」のせいで性的嗜好が変わった?

投薬治療で驚きの副作用が?

我々にとって最も身近な医療行為である「投薬治療」。処方箋がなければ出せない医療用医薬品から、ドラッグストアなどで手軽に購入できる風邪薬などの一般用医薬品まで、多くのこうした薬が我々の生活の中に存在している。そんな薬のリスクとして知られるのが「副作用」である。この副作用とは、薬の本来の作用とともにもたらされるデメリットとしての効果で、風邪薬の一部は眠気を誘うために運転をしてはいけないなどが有名だ。

こうした副作用の中には、一般人が知らない珍しいものも存在している。例えば咳止め薬であるフラベリックは、副作用としてすべての音が半音下がって聞こえるようになるというものがあり、音楽関係者などからは敬遠されていると言われている。そんな副作用にまつわる、イギリスでとある男性の主張が注目を集めているという。

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イギリス中部の都市・レスターの地元紙であるレスター・マーキュリーが17日に伝えたところによると、怪我の治療のために鎮痛剤を処方された男性が、投薬により「性的嗜好が変わった」と主張しているという。

スコット・パーディーというこの23歳の男性は、今年の初めにゴーカートの事故で足を負傷した際、当初は痛み止めとして「コデイン」を処方されていた。しかし、途中で「リリカ」という商品名のプレガバリンと呼ばれる鎮痛剤を処方されて服用したという。それにより「(心が)オープンになり、人々が何を考えているか、何を言っているかを気にすることがなくなった」のだと言う。さらに、性的な嗜好まで変わり、服用してから半年後にはガールフレンドと別れたという。バーディーは「女性に対する性欲が失われ、男性の注目を欲するようになった」「私は半年間彼女がいたし、男に興味を抱いたことはない。若い頃はそのことを少し不思議に思ったが…。現在のセクシュアリティーは私を幸せにし、オープンで解放された気分になったので、これからも続けていきたい」と語り、現状に満足しているという。パーディーはこのことをSNSであるFacebookに投稿し、注目を集めたのだ。

この件について、製造元である米国の大手製薬会社・ファイザー社は「リリカは、適切に処方されて投与されれば、慢性神経性疼痛、全般性不安障害やてんかんの人々にとって重要かつ有効な選択肢の一つだ。この薬の臨床的有効性は、何千人もの患者による臨床試験により立証されている」「薬を飲んで予期せぬ副作用が発生した場合、直ちに医師や看護師などの医療上自社に報告することを推奨する。患者の安全は常にファイザーの最優先事項であり、現在進行中の臨床試験や分析などを通じて、ファイザー製の薬品の暗線性を、全世界の当局とともに継続的に評価し監視している」と声明を発表した。

これに対しパーディーは、「別に怒ってはいない。この薬は僕がどういう人間かということに気付かせてくれたからね」と発言しており、ファイザー社に対する怒りはないようだ。

(心が)オープンになっただけ?

この件について、ネット上の外国人たちの間では「これは薬のせいではないのでは?」「オープンになって、ゲイであることを周りに言えるようになっただけでは? それは良いことだと思うが」と、薬により性的指向が変わったとするパーディーの主張を訝しむ声が多い。中には、「痛みはなくなったが、今度はケツの痛みが出るのか」「俺は9歳だけど、薬を飲んだら、照明に性的な魅力を感じているよ!」など、これにかこつけたギャグを言うような声も多いが、薬、それも鎮痛剤により、性的な指向が変わったとするこの件について、多くの人々はその信頼性に疑いを持っているようだ。

果たして、リリカは彼の性的指向を根本から変えてしまったのか。それとも本来持っていた資質を、薬が引き出しただけなのか。真相は本人しか分からないものの、こうした予期せぬ副作用が投薬によって起こりうることがある、ということは、我々も念頭に置いて生活するべきだろう。

(文◎コリス東条)