【高級時計連日購入】クレジットカードの盲点をつくマレーシア人の手口

偽造クレカで100万円のロレックス

東京都新宿区の時計販売店で、偽造クレジットカードを所持していたとして、マレーシア国籍のヨン・チャンミン容疑者(44)ら4人が逮捕された。捜査関係者によると、ヨン・チャンミン容疑者は前日も同じ店で偽造クレジットカードを使って約100万円のロレックスを購入。2日連続で来店したことを不審に思った店員が通報したという。その後、偽造クレジットカードを所持していたとして、現行犯逮捕された。

4人はマレーシアで借金があり、SNSで知り合ったという現地のブローカーから偽造クレジットカードでの買い物を指示されたという。ヨン・チャンミン容疑者らは、偽造クレジットカードで購入した商品の金額の1割を報酬として受け取ることになっていたとのことだ。調べに対してヨン・チャンミン容疑者以外の3人は、容疑を認めている。

(参考記事:【偽造運転免許証問題】偽造業者が摘発されない理由とは?

(参考記事:ベトナム人の文書偽造事件 〝悪徳ブローカー〟に借金を背負わされ…

ヨン・チャンミン容疑者らの手口について、「日本国内では以前からある手口」と解説するのは、本誌解説委員でジャーナリストの竹村明氏だ。

「今回は、『スキミング』で偽造されたクレジットカードが使われたのでしょう。スキミングとは、クレジットカード上の磁気データを盗み取り、別のカードに書き込むという手口です。スキミング自体は、1980年代頃から登場し、1990年代後半から2000年代にかけて国内でも被害が相次ぎました。その後、その対策として登場したICチップ付きのクレジットカードの普及とともに、スキミングによる国内での被害は減少しています」

ところが、ICチップ付きのクレジットカードしか利用できないようになるには、まだまだ時間がかかるという。

完全IC化できない事情とは?

「本来であれば、全てのクレジットカードをIC化することで、スキミング被害を壊滅することはできるのです。実際に日本では、2020年までに、国内に流通する全てのクレジットカードをIC化させる目標を経産省は打ち出しています。しかし、経済的に豊かではない海外の国では、未だにICチップのない従来型の磁気だけのクレジットカードが広く出回っています。こうした国からの旅行客の利便性を考えると、当分の期間は、従来型のクレジットカードも利用できるようにしておかなければならず、ICチップ付きのクレジットカードのみ使えるような環境は、まだまだ先になるでしょう」(前出・竹村氏)

(参考記事:TDL会員権詐欺で逮捕された加護亜依の元夫の「意外な過去」

(参考記事:【ATM18億円引き出し事件】逮捕された首謀者の素顔が判明

昨今、日本国内において、特に東南アジアを筆頭とした外国人による犯罪の増加が注目されているが、こうした技術格差も一つの要因としてあるのだろう。今後、さらなる増加が見込まれる外国人観光客を相手に、どこまで犯罪を防ぐことができるか、課題である。

(文◎朝比奈ゆう)