【インド発】きっかけは投稿動画…失踪した兄弟と40年ぶりに再会!

40年前、26歳で失踪

言わずもがな、現代社会はインターネットによって支配された世界である。あらゆる職業の場において、メールをはじめとしたネットは不可欠のものとなりつつあるし、個人もSNSなどを通じて気軽に世界に向けて発信ができる時代である。

そんなネット社会の現代では、以前Twitterなどでアルバイト先での乱行を公開して炎上した高校生たちのように、リテラシーの不足によって大惨事を引き起こしてしまうという負の側面があり、それが取り上げられる機会は非常に多い。だが、その利便性ゆえに、以前では起こりえなったような「奇跡」が起こることもあるのも確かで、インドでは実際にそんな出来事があったと注目を集めている。

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BBCが19日に報じたところによると、40年前、インド東部のマニプル州で行方不明になった男性が、動画配信サイトである「YouTube」にアップロードされた動画をきっかけとして、家族と再会を果たしたという。クォンドラム・ガンバール・シンというこの男性は、26歳であった1978年、同州で行方不明になったあと、家族は探すことができていなかったという。

ところが、昨年の10月にYouTubeにアップロードされ、人気を博した動画をきっかけとして、思わぬ形で事態が動くこととなる。その動画には、どこかの路上で、ヒンディー語の歌を歌っているシンが写されていたのである。

シンの兄弟であるクォンドラム・クラチャンドラは、この動画を彼の甥から見せてもらったといい、当時の心境をヒンズー教徒向けの新聞に語っている。

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発見されたのは3000㎞も離れたところ

「自分の目を信じることができなかった」

シンの家族はこの動画を見た後に警察に協力を要請。この動画を撮影したフィロス・シャクリという人物は、マニプル州から3000㎞以上離れたムンバイを拠点としていることが判明し、警察はムンバイを捜索したところ、駅の近くの路上でシンを発見し、家族と再会することができたという。

動画を撮影したシャクリは、シンの現状を「彼はヒンディー語の古い歌を歌い、金を稼ぐ乞食になっていた」とAFP通信に語っている。シンは、失踪した理由について、「結婚生活が上手くいかなかったために家を出た」と伝えているという。それ以降、ムンバイに移り住んだシンは、日雇い労働者として暮らしていたようだが、その後、シンは19日にマニプル州へと戻り、再びそこで暮らしていく予定だという。

日本においても、今年1月に記憶喪失となり、身元が分からなくなった男性がいることをTBSの番組で報道され、この男性についての注目が集まるという出来事があったばかりだ。この件は、最終的にこの男性は三重県出身の28歳の男性であったという事実が判明したという。だが、こうした記憶喪失などの特殊なケースと比べ、シンのように「自らの意思で失踪する」というありふれたケースではメディアの注目が集まりにくいため、今回のような奇跡は以前であれば起こらなかったものだと言えるだろう。

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ネット社会の闇ばかりが報じられがちではあるが、こうした光の部分もあることを我々は忘れずにいるべきだろう。

(文◎コリス東条)