シュノーケリング中に殺害…「金遣いが荒かった」妻殺しの夫を逮捕

体内から発見された大量の砂の謎

昨年4月、警視庁の発表によると、摘発された殺人事件(未遂を含む)のうち、親族によるものが実に55%(2016年)にも及ぶという。そんな家庭内で起こる殺人事件で、またもやショッキングなニュースが飛び込んできた。

今月19日、和歌山県警は昨年7月に同県白浜町の海水浴場で、水難事故を装って妻を溺れさせて殺害したとして、夫でアルバイト従業員の大阪市天王寺区堂ケ芝・野田孝史容疑者(29歳・窃盗などの罪で公判中)を殺人容疑で逮捕した。

野田孝史容疑者は昨年7月18日午後4時50分ごろ、白浜町の臨海浦海水浴場の約50㍍沖で、一緒にシュノーケリングをしていた妻で飲食店店長の志帆さん(当時28歳)を溺れさせ、低酸素脳症で殺害した疑いが持たれている。野田孝史容疑者は調べに対し、黙秘しているという。

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野田孝史容疑者と、殺害された野田志帆さん

捜査関係者によると、野田孝史容疑者は事件当時、海水浴場の監視員に「妻が溺れている」と助けを求め、監視員を通じて119番通報。志帆さんは、心肺停止状態で病院に搬送されたが、2日後に死亡した。当時、野田孝史容疑者は、警察の事情聴取に対して、「10分くらいトイレに行って戻ったら浮いていた」と説明していたという。

しかし、当日は波が穏やかで、志帆さんがシュノーケリングの上級者であったこと、事故死としては不自然なほど大量の砂が志帆さんの体内から発見されたことなどから、もがいた際に巻き上がった砂を吸い込んだ可能性があるとして、警察は浅瀬で何らかのトラブルがあったとみて捜査を進めていたという。そして、ついに19日になって、通報者であり夫である野田孝史容疑者を殺人の容疑で逮捕するに至ったのだ。

「夫である野田孝史容疑者が怪しい」

野田孝史容疑者と志帆さんはペット関連ビジネスの専門学校同級生で、2015年11月に結婚。しかし、志帆さんはその後、夫との間に金銭や男女関係を巡るトラブルを抱えていることを周囲に相談しており、事件の約1カ月前には同僚の女性に「夫は昔からお金をよく使い、女の人とよく遊びに行く。たぶん離婚する」と話していたようで、事件当時は離婚協議中で、2人は別居していたという。そして事件直後から、「夫である野田孝史容疑者が怪しい」という話が志帆さん知人の周り出でいたという。また、一部報道によると、野田孝史容疑者は、新しい恋人との間に、子供をもうけていたとの情報もある。

警察の調べに対し、否認するのではなく黙秘を続けているという野田孝史容疑者は、いま何を思うのだろうか。

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シュノーケリングを殺害の道具に用いた野田孝史容疑者。抜群の透明度と絶景を誇る白浜の海を「妻殺し」の舞台へと変えた男に、どのような厳罰がくだるのだろうか。引き続き見守っていきたい。

(文◎朝比奈ゆう)