「かぼちゃの馬車」不正融資疑惑のスルガ銀行、貸し付け実態の悪質さ

しかし、シェアハウスが流行している昨今、都内の交通至便な場所にある「かぼちゃの馬車」物件は、なぜこれほど入居率が低いのだろうか。

「3年前、田舎から上京して最初に住んだのが『かぼちゃの馬車』でした。友達が作れるかなと思い、シェアハウスを選んだのですが、思ったよりも壁や床が薄くて隣や上の人の生活音がダダ漏れでストレスに…。さらに、テレビで見るような大きな共有リビングでパーティーをするのかな、なんて想像していましたが、キッチンは1畳もないほど小さく、家電もすごくショボくて…。いつも暗くて、とても他の住民と交流できるような雰囲気ではありませんでした」(「かぼちゃの馬車」物件に住んでいた女性)

「かぼちゃの馬車」物件の間取り一例

彼女の場合は入居者とも上手くいかなかったようだが、もちろん、交流が活発な物件もあることだろう。しかし、スマートデイズが安普請と一目で分かる物件を提供していた理由を探るには、まず大地則幸元社長の経歴を知る必要がある。

「民事再生申請直前まで社長を務めた大地氏は、清水建設からレオパレス21に転身し、15年に旧スマートライフの代表取締役に就任しています。レオパレス21といえば、家賃収入を保証してオーナーを集うサブリースの先駆者。インターネット環境と家具家電付き、さらに敷金礼金がかからないという売りで若者の入居者をターゲットにしています。しかし、粗製濫造のチープな造りで建築費を圧縮しているのに、普通に建てた場合に比べ、1.5倍以上の建築費がかかるという話が出ています。また、20年保証のサブリース契約を交わしたにもかかわらず、10年もしないうちに大幅な減額、または契約解除を強制されることなどが現在大きな問題となっています」(前出・アナリスト)

サブリースの問題は賃貸の契約となるため、宅地建物取引業法が適用されず、重要事項説明の義務づけがないことである。契約書には家賃改定の可能性が記されているが、説明されずに契約を迫られる事案が後を絶たない。

スルガ銀行の融資実態は明かされるのか