〝安楽死は是か否か〟生きがいを奪われ自死した老科学者の最期とは?

104歳の老科学者が投げかけた自死の波紋

安楽死――。ガンなどの末期患者に対して、これ以上の苦しみを与えないよう、第三者がその者を安らかに死亡させることである。現在の日本においては、こうした末期の患者においては、延命治療をやめることで自然死を迎える尊厳死は認められているものの、安楽死は認められていない。この安楽死については、その是非について世界的に議論が巻き起こっているが、こうした議論に一石を投じるような出来事がスイスで起こり、注目を集めている。

CNNが10日に伝えたところによると、オーストラリアで自殺幇助を合法化するべく運動をしていた104歳の科学者が、幇助による自死のために訪れたスイスで死亡したという。この科学者はデイビッド・グッドールという植物学や生態学において著名な人物で、2016年にはオーストラリア勲章を受勲している。彼は死の2日前に受けたインタビューで、次のように答えていた。

「私は人生を通してフィールドワークをして生きてきた。しかし、今ではそれができない。私は茂みに再び入り込み、そこに何があるのかを見たいんだ」

死の2日前のグッドール

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