【1台2万円!】「ドンキPC」の真の実力をぶった切る!!

今月1日より、驚安の殿堂ドン・キホーテ(以下、ドンキ)が14.1型のフルHDのノートパソコン「MUGA(無我)ストイックPC」の発売を開始した。〝驚安の殿堂〟というキャッチコピーに違わず、その価格は驚きの1万9800円(税別)、まさに価格崩壊への挑戦である。

そのドンキでは、今年6月に激安「4Kテレビ」を発売しヒットしていたこともあってか、ネットでは発売前より話題となっていた。

一見すると、MacBookのように薄くスタイリッシュなこの商品であるが、そのスペック(性能)は、いかばかりだろうか。以下が「MUGA」の、公開さている主な仕様である。

プロセッサ●Intel ®ATOM x5-Z8350(Cherry Trail)

プロセッサスピード●1.44GHz/最大 1.92GHz

システムメモリ●LPDDR3 2GB(増設・変更不可)

インターフェイス●SB3.0×1 / USB2.0×1, Mini HDMI×1, Micro SD スロット×1(最大 64GBまで), 3.5mmイヤフォンジャック×1

重量●約1,200g

OS●Windows 10 HOME 64bit

無線●LAN(Wi-Fi) IEEE802.11b/g/n

通信●Bluetooth®4.0

サイズ●幅約 329mm × 奥行約 219mm × 高さ約 20mm

バッテリー●10,000mAh 駆動時間:約 7 時間 ※1

ストレージ●eMMC 32GB

ディスプレイ●14.1 インチ IPS 液晶 1,920×1,080 ドット

カメラ●30 万画素(インカメラ)

スピーカー●1W×2

ビジネス統合ソフト●Kingsoft WPS Office

これらの仕様に対して、ネット上では批判的な意見が多く上がっている。

特に話題となっているのは、システムメモリが「増設・変更不可」という点についてだ。メモリは、PCを机に例えた場合の机の大きさにあたる部分であり、これが大きければ大きいほど複数のアプリを同時に起動してサクサクと使うことが出来る。逆に小さければ動きが遅くなる。

「動画とかゲームをやろうと思ったら2GBじゃ無理」「メモリがスマホレベルしかない」「2GBじゃたいしたこと出来ない」など、そのメモリの少なさを指摘する声が多く上がっている。

さらに、このメモリが「増設・変更不可」という点について、「メモリを増やせればワンチャンあったかもだが、これじゃ最低限すら無理だろ」「マジでちょっと前に流行った安いスティックPCを無理やりノートにした感じだぞ」など、落胆の声が大半と言ったところ。

また、ストレージが32GBという点についても、「大量の画像データや大きな動画を保存しておくには足りなすぎる」などといった指摘がある。今やデジカメで使うメモリカードでさえ128GBや256GBが当たり前の時代、それを考えればいかに貧弱なスペックであるかがお分かりいただけるだろう。ただし、この点に関しては、クラウドのストレージサービスを使うとか、外付けのHDDなどすれば補うことは可能である。

また、搭載されているCPU(プロセッサ)についても、「タブレット並だから画像処理や負担のかかる作業には向かない」「経営陣の〝2万円以下でパソコン販売する〟ありきで諸々の機能を削った結果がこれなんだろ」「あと2万円追加して中古PCでも買った方がマシ」と批判的な意見が多い。確かにこのCPUはタブレット端末に使われることが多いもので、一般的なノートPCに採用されるものと比べるとパフォーマンスは劣り、画像処理や動画編集などには不向きである。

このように、ネットではネガティブな意見が多いものの、専門家によると、評価できるポイントもいくつかあるという。ITジャーナリストの細田時弘氏に話を聞いた。

「まず、ディスプレイに視野角の広い高精細IPSパネルを搭載していることは評価できるポイントでしょう。このディスプレイは視野角が広いことが特徴で、複数の人との動画鑑賞なども楽しめるスペックとなっています。また、USB3.0×1、USB2.0×1、Bluetooth 4.0、Mini HDMI×1といった最新規格のインターフェースを内蔵していることも、魅力の一つ。これだけ揃っていれば様々な外部機器に接続することができるので、色々な活用が可能です。一台買ってもいいかなと思わせるマシンではありますね。」

安いには安いなりの理由がある。一方、このネットのブラウズや、メールのやりとり、テキストデータの編集など、比較的軽めの作業をする人にとっては〝買い〟となるだろう。

自分の使い方に合ったパソコン選びが重要である。

(文◎朝比奈ゆう)