新妃の米女優メーガン・マークルはNG? 英王族の「人種差別疑惑」

2019年4月30日の退位が決まり、天皇陛下は「残された日々、省庁として務めを果たしながら、次の時代への継承に向けた準備を、関係する人々と共に行っていきたい」との考えを示された。この他にも、近頃皇族のニュースが多く取り沙汰されているが、同じように王室が存在し、日本とよく比較される国として知られているのがイギリスである。そんな同国では、こうした王室の一員のネガティブなニュースが報道され、注目を集めている。

BBCが23日に伝えたところによると、マイケル・オブ・ケント王子妃が、人種差別的なブローチを公の場でつけていたことで批判を集めているという。王子妃の夫であるケント王子はエリザベス二世の従弟である。

マイケル・オブ・ケント王子妃

彼女は、水曜日にバッキンガム宮殿で行われたクリスマスの晩餐会に出席したが、その際、「ブラックアモアー」と呼ばれる、アフリカの男性のバストアップをモチーフとしたデザインのブローチを着用していたとされる。現在、かのダイアナ妃の次男で、王位継承順位5位にあたるヘンリー王子と婚約し、来年に結婚すると見られているアメリカの女優、メーガン・マークルもその晩餐会に出席していたことから、これが「アフリカ系の血を引いているというマークルへの何かしらのメッセージではないか」と話題となり、世論の大バッシングを浴びることとなったようだ。この際、王子妃の父親がナチス親衛隊の少佐であったという出自も取り上げられ、よりあらぬ方向に邪推が広がることになったようだ。

ヘンリー王子とメーガン・マークル

これらの批判について、ケント王子妃のスポークスマンであるサイモン・アステアは、次のような声明を発表した。

「王子妃はこの批判について非常に心を痛めており、非常に残念だと思っている。このブローチ自体は贈り物でもらったものであり、以前から何度も着用しているものだ」

つまり、ケント王子妃に特別な意図はなかったというもので、今後このブローチをつけることはないだろうとしている。

このイギリス王族の人種差別疑惑という話題に対し、ネット上の外国人たちの間では、「やはりナチスの中で育つという環境は何かしらの影響を及ぼすのか」という彼女の出自が人種差別的な思想を植え付けたのではないかという声が散見される。

一方で、「何かしらの意図がないはずがない」と、批判に同意する声もあるが、「ブラックアモアーがすなわち黒人差別につながるという見方には全く同意ができない」「アンクル・ベンズ・ライス(アメリカで有名な米のブランド。パッケージに黒人の絵が描かれている)も黒人差別なのか?」というアクセサリーだけで人種差別主義者であるという決めつけに対する疑問の声がかなり多く見受けられるのが現状だ。

李下に冠を正さず、という言葉がまさに当てはまるようなこの騒動。こうしたことが深読みされ、大きな問題になってしまうというのは、国民、ひいては世界的な知名度を誇る王室の一員としては避けて通れない問題と言えるのかもしれない。

(文◎コリス東条)