【危険!】横行する〝SNSによるチケット転売詐欺〟の実態とは

入手困難な人気アイドルのコンサートやスポーツイベントなどのチケットをめぐり、ファンらがSNSを通じて購入代金を騙し取られる〝SNSによるチケット転売詐欺〟が横行している。加熱するチケット争奪戦につけこんだ手口であり、これについては警察も「若い女性に被害が目立つ」として注意を呼び掛ける事態となっている。

(画像はイメージです)

〝SNSによるチケット転売詐欺〟が急激に増えだしたのは、昨年のこと。ただ、過去には逮捕者も出ている。
この手口がよく知られるようになったのは、昨年、ツイッター上に人気アイドルグループ「嵐」のコンサートチケットを売ると書き込みをし、東京都内の女子大学生から代金約2万6000円をだましとったとして、当時18歳の無職少女が警視庁に詐欺容疑で逮捕された事件がきっかけとなっている。
また、福岡県でも、「嵐」のチケットを入手するために、ツイッターで知り合った女性に対して別のチケットとの交換話しを持ち掛け、チケット2枚計1万7000円相当を詐取したとして当時19歳の女子大生が逮捕された。

また、昨年末に、大手転売サイトが警察の捜査を受け閉鎖したことで、この〝SNSによるチケット転売詐欺〟は今後さらなる増加をみせると予想される。
SNSで「チケット」と検索してみると、「チケット譲ります」「欲しい方はDM(直接やりとりができるメッセージ機能)」などと転売を持ちかけるツイートが山ほど出てくる。一方で、被害を訴えるツイートも多数投稿されている。

▲チケット詐欺被害を訴える書き込み(Twitterより)

「●のライブで詐欺にあいました。
(中略)12日のチケットと14日のチケットを交換して貰うはずだった方と連絡が取れなくなりました。」

これらの事態を受けて、「#チケット詐欺多発中」として、不正アカウントとみられる複数のアカウント名を記載し、注意を呼び掛けるアカウントも出現している。

〝SNSによるチケット転売詐欺〟の被害にあったと訴える、Mさん(都内在住OL・23歳)は、某アイドルグループのチケットをTwitterで入手しようとしたところ、代金をだまし取られたという。
「友達と行こうって約束していたライブがあったんですが、抽選に外れてしまったんです。そこで、友達と協力してお互いにTwitterで譲ってくれる方を必死に探しました。

すると『取引垢(あか)』と名乗るアカウントが、『探していたチケットを譲る』という旨を投稿していたのを発見したんです。友人と行こうとしていた2日分のライブを合わせてちょうど2人分、計4枚を譲ってくれるということでした。

『急がなきゃ』と思ってすぐにメッセージを送ったら、相手からもすぐに返信がありました。『先に半額分を振り込んでほしい。入金確認が出来たら、チケットを送る。届いたら残りの金額を支払って』と言われました」

Mさんは、定価7000円のチケットを2万円で計4枚購入する約束をしていたので、先に4万円を振り込んだという。しかし、お金を振り込んだ直後から相手とは連絡が取れなくなってしまう。さらに、チケットも届かず、返金もされないまま、コンサート当日を迎えてしまった。

「警戒はしていたつもりなんですけど、どうしてもそのライブに行きたくて。絶対に許せません」(被害者Mさん)

Mさんはその後、相手の口座情報をネットで調べたところ、他にも同様の被害を訴える人たちが見つかったという。

このように繰り広げられる転売劇の中には、ファン同士で騙し合う者も現れる始末。SNSでの転売は、転売サイトと違い、第三者に知られることなく個人間でやりとりすることが容易であり、また匿名性も高いため、格好の詐欺の舞台と化してしまっているのだ。
また、人気があり入手困難なチケットとなると定価の3倍近くの値段で転売されることも珍しくない。大好きな歌手のライブとあれば絶対に行きたいという気持ちはわかるが、大好きだからこそ、定価以上の値段でチケットを買うことを控えた方が良いのかもしれない。

(文◎朝比奈ゆう)