【写真公開】子ども13人を監禁していた米国〝鬼畜夫婦〟の心の闇

内閣府の発表によれば、2015年の合計特殊出生率(一人の女性が出産可能とされる15~49歳までの間に産む子供の平均数)は1.46と、日本の少子化及び人口減少に歯止めがかからない状態となっている。そして、子どもに関するもう一つのネガティブなニュースといえば、なんといっても〝虐待〟問題である。

昨年の12月には、大阪府箕面市の集合住宅で4歳の子供が母親の交際相手らに暴行を加えられて死亡するなど、少子化にさらなる追い打ちをかけるような児童への虐待が多く報告され、心を痛めた方も多いのではないだろうか。

だが、そんな日本を上回る〝児童虐待大国〟として知られているのがアメリカである。『るいネット』というウェブサイトの記事によれば、2000年の時点で、アメリカではなんと300万件もの児童虐待、またはその疑いがあるとして報告されているという。単純計算すれば、一日に8000件以上の虐待が行われているという信じられない状況下にあるこのアメリカで、このほどまた凄惨な虐待事件が起きたとして注目を集めているようだ。

デビット・ターピンと妻のルイーズ・ターピン容疑者

AFPやCNNが16日に報じたところによると、同国カリフォルニア州ぺリスで、デビット・アレン・ターピン(57)とその妻のルイーズ・アナ・ターピン(49)が、自宅に2歳から29歳までの兄弟姉妹13人を監禁し、拷問していたとして逮捕された。事件が発覚したのは14日で、監禁されていた13人の中の17歳の娘が自宅の窓から脱出することに成功。自宅から持ち出した携帯電話で通報したのがきっかけだという。

同地域を担当するリバーサイド郡の保安官事務所の責任者は、彼女が通報した際に虐待の証拠となる写真を持っていたことを明かし、「どうしてこのようなことが起こったのか教えてほしいぐらいだが、脱出した少女の勇気を認めたい」と声明を発表している。

この一家は2014年からぺリスに移り住んでいたという。しかし、今回の事件が発生するまで、この家で虐待に関する法執行や児童保護などは行われておらず、隣人たちも大家族が住んでいることは知っていたものの、子どもたちの姿はほとんど見たことがないと語っている。

一見、幸せそうにも見える大家族だったが…(容疑者のFacebookより)

通報を受けて駆けつけた当局の関係者は、監禁されている13人の兄弟を発見したが、そのうち3人は鎖や南京錠によってベッドに拘束されていたという。さらに住宅内は異臭が漂い、負傷している子どもがいたほか、彼らは極度の栄養失調が続いた結果、年齢よりも成長が遅れており、現在それぞれが医療センターなどで治療中とのことだ。そして現在、逮捕されたデビットとルイーズには、900万㌦(日本円にして約10億円)の保釈金がかかっているという。

この事件について、ネット上で声を上げている人々の間では、「あまりにも恐ろしい」「この母親がモンスターにした見えない」「いったい夫婦は何を考えていたのか」という悪魔のような所業をおかした容疑者夫婦についての非難の声が圧倒的に多いが、中には「近親相姦によって生まれた子供もいるのではないか」「一定の理由があるに違いない」と、この家族が何かしらの闇を抱えていたのではないかと邪推する声なども見られる。怪奇小説を思わせる異常な設定が再現されたかのようなこの事件に、多くの人々が衝撃を受けたということなのだろう。

「子は親を選べない」という言葉はよく使われるが、こうした虐待事案においてはまさにその言葉通りの不幸が何の罪もない子供たちに降りかかることになる。

いかにそれを防ぐか――。これが現在のアメリカや日本において、重要な課題として燻り続けていることは確かなようだ。

(文◎コリス東条)