【身元判明】DNA鑑定の結果 男児遺体の身元が判明

今月20日、福井県警坂井西署は、福井県坂市の川で見つかった男児の遺体について、先月9日から行方不明となっていた田中蓮くん(3)であることが判明したと発表した。蓮くんの遺体は福井県坂井市三国町を流れる九頭竜川の河川敷で、仰向けの状態で発見されていた。

蓮くんは昨年12月9日午後2時ごろ、同県越前市に住む田中了士さん(30)が勤める会社へ自動車で行った際に同行しており、勤務先の駐車場で車内に一人でたところ、行方が分からなくなっていた。

当時、蓮くんは車両の助手席に座り、父親のスマートフォンでアニメの動画を見ていたという。エンジンはかけたまま、ドアの鍵はかけていないという状態で、了士さんは10分ほど車を離れていた。その間に蓮くんは行方不明となったと見られている。了士さんが車に戻ってきた時、蓮くんが装着していたシートベルトは架かった状態にあり、スマートフォンは助手席に置いてあったという。

その後、了士さんは「子供が行方不明になった」と福井県警越前署に110番通報。警察らは150人態勢で捜索を行い、写真付きのチラシを配るなどして情報提供を呼びかけていたものの、発見には至っていなかった。

そして行方不明から40日あまり。蓮くんは、両親らに見守られながら20日の夜に無言の帰宅をした。

蓮くんが行方不明となった駐車場の脇を流れる吉野川から、遺体が発見された九頭竜川河口まではおよそ42キロ離れており、警察は誤って川に転落し、そのまま流された可能性が高いとみて調べを進めていた。司法解剖の結果、蓮くんの死因は低体温症か溺死とみられている。

各局の取材に対し、父親の了士さんは「こうやって帰ってきてくれて、本当に蓮は親孝行な子」と話し、蓮くんの祖父は「ごめんなさい、蓮ちゃんごめんなさい。助けてやれなくてごめんな」と答えている。

行方不明となって43日目。発見現場には両親らが訪れ、花が手向けられていた。

(文◎朝比奈ゆう)