【4万回分、末端価格約8000万円】ギリシャ人が覚醒剤密輸で逮捕

今月22日、福岡県警薬物銃器対策課と福岡空港署は、約4万回分に相当する覚醒剤約1.2キロを福岡空港から国内に持ち込もうとしたとして、覚せい剤取締法違反(営利目的輸入)容疑で、ギリシャ国籍の無職の男、ギョルゴス・ティローグルー容疑者(42)を緊急逮捕したと発表した。

ティローグルー容疑者は、今月3日午後、タイのスワンナプーム国際空港からシンガポール経由で福岡空港に到着した際、スーツケースの内側に隠した覚醒剤約1.2キロ(末端価格7680万円)を輸入した疑いが持たれている。覚醒剤は、ケース背面部の内部に仕込まれており、それを段ボールで挟んだ状態で紛れ込ませていたという。福岡空港の税関検査で、エックス線の検査を行った門司税関福岡空港税関支署の職員が発見したという。

摘発のあった福岡空港

福岡空港署によると、薬物乱用者が通常使用する量で計算した場合、1.2キロの覚醒剤は約4万回分に相当するそうである。また、逮捕された容疑者は22日、同署により関税法違反容疑で福岡地検に告発された。

近年、覚醒剤などの違法薬物の仕出し地としては、中国を始めとする東アジアの国が一般的であり、タイはハブ(中継地)として使われるケースが多い。今回の密輸も、東アジアで仕入れたものを、タイを経由して密輸した可能性が高いと思われる。

仮に日本国内に持ち込まれていれば、多くの中毒患者に行き渡っていた可能性が高く、水際での逮捕は中毒患者を減らすという意味で、お手柄と言っていいだろう。違法薬物の密輸について、今後も厳しく取り締まりを行うことが求められる。

(文◎朝比奈ゆう)