【売り上げ13万円】「白タク」行為で中国籍の男が逮捕

警視庁は今月22日、無許可で外国人観光客を有償で車に乗せた、いわゆる「白タク」行為をしたとして、道路運送法違反の容疑で、中国籍で自称無職の劉江波容疑者(28)を逮捕したと発表した。

劉江波容疑者は先月11日、シンガポールから観光に来ていた家族を無許可で自家用車に乗せ、東京都千代田区内のホテルから神奈川県内のホテルまで6万5000円で運び、翌12日にも、同じホテルから羽田空港国際線ターミナルまで同じ金額で運び、合計で現金計13万円を受け取った疑いを持たれている。移動途中には、箱根・芦ノ湖や横浜市内の観光スポットにも立ち寄っており、同じルートを正規のタクシーで移動した場合、17万5000円ほどかかるという。

捜査関係者によると、劉江波容疑者はこの家族を羽田空港に送りに行った際、警視庁の捜査員に職務質問されたが、その場から逃走していたという。逮捕直後、劉江波容疑者は「友だちの友だちを乗せただけで、お金はもらっていない」と容疑を否認。その後は「身に覚えがない」と話しているというが、警視庁は劉江波容疑者とシンガポール人観光客に面識はなく、常習的に「白タク」行為を繰り返していたとみて調べを進めている。

外国人観光客をあてこむ怪しいビジネスは多い

日本を訪れる外国人旅行者の増加に伴い、近年は外国人による「白タク」行為が横行している。「白タク」行為の問題点としては、法律に則って正規に営業しているタクシー会社への営業妨害となるほか、二種免許を持っていないこと、保険への加入がないなど、人を乗せることへの安全面に問題がある。

こうした「白タク」行為の多くはネット上での決済であるため、摘発は思うように進んでいないのが実情だという。2020年東京オリンピックに向け、さらなる観光客の増加が見込まれており、それにともない、白タクの増加も懸念されている。警視庁は更なる徹底的な取り締まりを行っていくとしている。

(文◎朝比奈ゆう)