【驚愕映像】中国のNo.1ルーファーが62階建てビルから転落死

ロシア人などが中心となって、数年前から「高所での自撮り」が流行している。彼らは〝ルーファー〟(高所愛好家)と呼ばれ、超高層ビルや鉄塔など、様々な高所に命綱なしでよじ登り、そこで走り回る様子などを自撮りやカメラなどを使ったネット配信を行っている。彼らが配信する超高所からの思わず見てるこちらがゾッとする画像・映像に対し、賞賛が集まっているのも事実なのだ。

しかし、もちろんそんな危険な行為ゆえ、落下するなど多くの死者が出ているのも事実である。ルーファーの先端をゆくロシアでは、政府が自撮りの危険を促すパンプレットを配布するなど対策に乗り出し始めているが、そんなルーファー界隈で有名人となっていた中国人の死亡が伝えられ、ネット界隈で話題をさらっている。

死亡した呉永寧さん

南華早報が11日に報じたところによると、中国人ルーファーの第一人者である呉永寧さん(26歳)が、11月8日に湖南省の長沙にある62階建てのビルに登り、自撮りなどをしていた際に転落し、死亡したという。彼は、武術で鍛えた体力と慎重なプランニングで知られるルーファーで、中国版とTwitterとも言うべきSNSの微博には、300棟近くのビルを登った動画がシェアされていた。同省の寧翔出身であった呉は、以前は映画のエキストラの仕事をしていたが、今年の2月にルーファーとしての活動を開始。微博では100万人以上のフォロワーを持つほどの人気を博し、ネット広告などにしばしば取り上げられるなどしていたという。

北京ニュースによれば、彼の恋人である鳳は、翌日の9日になっても彼が帰らないことを不審に思い、警察に通報したという。また、潇湘晨报(中国の朝刊紙)によると、彼が登ろうとしたビルには10万元(およそ170万円)の賞金が懸かっていたと、彼の遺族が主張していると報じている。彼の叔父は、「おそらく呉は、賞金に目がくらんで、リスクを冒してしまったのだろう。彼はこの挑戦の翌日に恋人にプロポーズするつもりだった。彼は結婚費用と、病気の母親のための医療費が必要だった」と述べているという。

生還を試みたが、このあと転落する

この事件について、ネット上の外国人たちの間では「この趣味やスポーツと称しながら高いところに登るというのは、かつてないほど馬鹿な行為だ」など、危険な行為に手を染めたことに対する批判の声も多いが、「なぜ彼がこうしたことをやってしまったのか、その貧しさという背景を考える必要がある」と、呉がルーファーになってしまった背景に中国の貧困があるのではないかとする声など、今回の事件が起こってしまった理由を考えるような意見もそれなりの数見られている。

日本においてもYouTuberと呼ばれる人々が過激な行為を行ってしまうことが度々問題視されている。一般人であっても手軽に世界に発信できる環境がある現代社会において、金や承認欲求を満たすのを理由に、こうした行為を行ってしまう人間がこれからも多く現れてしまうのは、避けられないのかもしれない。

(文◎コリス東条)