【ネカフェ難民ルポ①】悪循環から抜け出せない40代男性が苦悩を語る

薄暗い店内、漂ってくる人の生活臭…ネカフェ難民の実態を探る

東京に無数に存在するインターネットカフェ。雑居ビルなどに店舗を構えるそれらの中には、小一時間から数時間だけ利用する若者やサラリーマンたちとは対照的に、この狭い空間の中で生活をする人々の姿がある。インターネットカフェに暮らす人々を通して、現代を生きる人の姿を描く「ネカフェ難民」シリーズ第1弾。今回は、土木の日雇い労働をしながらネカフェに暮ら続ける男性に話を聞いた――。

〝ネットカフェ難民〟とは、インターネットカフェで寝泊まりをしている人たちのことを指す。この言葉がメディアに登場して、10年以上が経つのではないだろうか。

ネカフェとは本来、有料でインターネットが利用できる施設のことだ。しかし、そこで寝泊まりをする人たちが現れ、〝ネットカフェ難民〟〝ネカフェ難民〟という言葉が生まれた。

今回、訪れたのは、東京都新宿区にあるネットカフェ「A」だ。新宿といっても、ここは大久保に近く、周囲に韓国料理店が多くあるエリアである。「A」の特徴は、時間単位で加算されるコース料金の他に、「ロングステイ」「長期滞在プラン」があることだ。30日以上連続で滞在する場合、1日あたりの利用料金は2000円弱。つまり、「A」では利用者がここを寝床として暮らすことを想定している。

エレベーターを上がり当該フロアに到着すると、すぐに入口と受付がある。一歩足を踏み入れた途端、その異様さが肌を伝う。日中にもかかわらず、どこか薄暗い店内。そして漂う人間の生活臭…。これでもかというほど、1㍍間隔で置かれている消臭剤のボトルは、空間の異臭を視覚的に訴えている。

かれこれ、ここに2カ月以上暮らしているという林邦雄さん(仮名・47歳)は、白いTシャツにジーパン姿。顔と腕がとても日に焼けている。ちょうど外出先から帰ってきたところで声をかけると、意外にも快諾。一度個室に入り荷物を置くと、すぐに声をかけた通路に戻り、話をしてくれた。

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突如、ネカフェ難民の男性が話を中断して消えた理由とは?