【ネカフェ難民ルポ①】悪循環から抜け出せない40代男性が苦悩を語る

突如、ネカフェ難民の男性が話を中断して消えた理由とは?

「今、仕事は土木関係だね。前はね、風俗の送り(※送迎のドライバー)をしてたんだけど、社長とケンカして辞めた。それから仕事が見つからなくてね」

現在は、週2〜3日ほど、日給1万円(日払い制)の土木工事に従事していて、月収は15万円弱。だいたいは、早朝に近場の手配師のところへ行き、仕事があればそれをこなすのだという。それも土木関係の仕事だ。

手配師とは、主に職が不安定な人を対象に、公的な機関などを通さずに人材斡旋業を行っている人のこと。駅前や公園などで、集まってきた人に対してその日の仕事を紹介し、支払われる報酬から手数料をもらっている。

そこまで話したところで、林さんは突然、「ちょっと待ってて」と言い通路の奥へ消えていった。そして、30秒もかからずに戻ってきた。

「早く書かないと埋まっちゃうんだよ。シャワーの予約。あそこのホワイトボードに自分が入りたい時間を書くの。ちょうど30分後の予約が取れたから、それまでだったらいいよ」

300円で利用できるシャワーは人気ゆえ、早めに予約することが肝心なのだという。

「話は戻るけどね、別に土木関係の仕事がやりたいってわけじゃないんだよ。自分で向いているとも思わないし、昔からやってる仕事ってわけでもない。ただ、給料も悪くないし、他にいい仕事が見つからないからやってるってだけ」

手配師からの仕事もなく、何もすることがない日もある。そんな日は求人情報を見たりもするらしいが、結局のところ「いい仕事がない」という結論に達するのだという。ちなみに何をもってそう判断するかについては、おおかた給与の面ではあるものの、実際のところ自分でもよくわかっていないと話す。論理的やら合理的に考えるということが苦手らしい。

「なんとか貯金しなきゃとはいけないとは思ってる。でも、できない」