3人死亡…千葉トラック横転事故、背景に「過積載」という業界の闇が

事件の背景にある「過積載問題」という運送業界の闇

現場は千葉東金道路の中野インターチェンジから300㍍ほどの場所で、大型トレーラーは国道126号方面から同インター方向へ走行中、坂道を下った後、交差点でバランスを崩し横転したとみられている。

在原伸悟容疑者が運転していた大型トレーラーの最大積載量は約30トンであったことから、10㌧近い過積載の状態で走行していたとみられている。

本誌解説員でジャーナリストの竹村明氏によれば、以前からトラックやトレーラー、ダンプカーなどの過積載は、法律違反であり問題視されている一方で、運送業界では「暗黙の了解」として未だに横行している実態があると指摘する。

「最近、宅配便や引っ越しなどの大手企業が運営する運送部門では、コンプライアンス(法令や道徳遵守)の徹底化が図られ、その結果、運送料の引き上げが行われるようになってきています。一方で、それ以外の運送業界では、未だに過積載が横行している実態があります。その背景には、燃料価格が上昇する一方で、他の運送業者に仕事を奪われることを恐れ、輸送料金の引き上げができないという業界独特の事情があります。また、大型トラックなどの車体は頑丈に設計されているので、最大積載量の150〜200%を積載しても、走行できてしまうのです。そのため、手間やコストを減らそうと、本来なら2回や3回に分けて運ぶべき重量の積載物を、違法を承知で1回で運搬する事例が後を絶たないのです」

また、竹村氏は警察など、取り締まり機関の限界についても指摘する。

取り締まりを逃れるために横行するあくどい手口を暴露