【バイオテロ?】デング熱ワクチンを接種した7万人が重篤症状

日本においても、接種後に死亡事例や後遺症が残るなど、効果や副作用についてたびたび議論が交わされているワクチン。特に、子宮頸がんワクチンにおいては、重篤な副作用により健康被害を被ったとする人々が原告となり、国と製薬会社を相手取って訴訟が起きていることは有名である。そんなワクチンに関連して、フィリピンから驚くべきニュースが発表され、にわかに注目を集めている。

CNNが5日に伝えたところによると、フィリピンはこれまで行っていた大規模な「デング熱の予防接種」を中止することを決定したという。その理由となったのは、フランスの大手製薬会社サノフィのワクチン部門である「サノフィパスツール」が、先月の30日に「デング熱のワクチンであるデングバクシアが、一度も蚊に媒介されたデング熱ウイルスに感染していない患者に対して、その後のデング熱に完成した際、より重篤な症状が出る可能性があるとわかった」と発表したことにあるという。

このデングバクシアは、2016年4月にWHO(世界保健機関)がデング熱に罹患するリスクが高い地域に住む9歳以上の人に予防接種するよう声明が出されていたことを受け、それ以降フィリピンにおいて73万人以上の人々が予防接種を受けていた。フィリピン保健省の発表によると、90%以上の人々がすでにデング熱に感染していたとのことだが、7万人以上がこのワクチンのリスクに晒される事態となっているのだ。WHOは同年6月、今回サノフィパスツールが発表したような内容の論文を発表して注意喚起を行ってきたが、フィリピンの予防接種キャンペーンは先週まで続いていたという。

この決定に際し、フィリピンのドゥテルテ大統領はスポークスマンを通じ、「我々は、数十万人の若い命をリスクに晒すこととなった。この公衆衛生上の詐欺の責任者を草の根分けても探し出し、説明させる」と声明を発表。前政権が「ファストトラック」と呼ばれる新薬の優先審査を行ったことへの調査を司法省が開始したことを告げた。加えて、リンドン・リー・スイ保健省副大臣は、教育省と協力し、ワクチン接種を受けたすべての患者たちに、健康への悪影響がないかモニタリングする、と述べている。

これに対し、ネット上の外国人は、「何かしらの腐敗構造があるのではないか」「バイオテロの一種なのでは?」「個人的には、このワクチンは打ちたくないな」というワクチンや、それを採用したフィリピン政府を批判する声があがる一方、「反政府的な人々を毒殺するために作られたものなのではないか」「製薬会社と政府による人体実験では」という陰謀論的なことを言い出す者までが現れる始末。政府が進めるワクチンが「危険なものであった」というこの事件の衝撃は、人民の心に計り知れないダメージを与えているのかもしれない。

状況次第では大規模な薬害事件にも発展しかねないこのフィリピンのワクチン騒動。今後どういった方向に向かうのか、最悪の事態が避けられることを切に願ってやまない。

(文◎コリス東条)