宝飾専門の中国人窃盗団「ピンクパンダ」メンバー7人を窃盗罪で逮捕

今月26日、警視庁は、東京ビックサイトで開かれた宝飾展で真珠などを盗んだとして、何鳳英(ホー・フォンイン)容疑者(33)ら20~40代の中国籍の男女計7人を窃盗の疑いで逮捕したと発表した。

捜査関係者によると、何鳳英容疑者ら男女7人は、主に中国・湖南省出身者で構成されており、いずれも住所・職業不詳。日本には数日前に入国したという。警視庁は7人が国際窃盗団「ピンクパンダ」のメンバーとみているという。

窃盗の舞台となったのは、今月24日に東京・江東区で開かれた「第29回国際宝飾展」。
午前10時55分から午後3時10分頃、容疑者らは会場内の店舗計3社に客を装って近づき、メンバーが店員に声を掛けて注意を引きつけている隙に、別のメンバーが宝石を上着の内側に入れるなどして、真珠が入った袋6つと指輪1点、ネックレス68本、計約1500万円相当を盗んだ疑いが持たれている。捜査員らが現場を確認して取り押さえたことで、逮捕に至ったとのこと。メンバーの1人は「真珠を盗んで中国で売ろうと思った」と容疑を認め、6人は否認しているという。

事件が起きた国際宝飾展(IJTのHPより)

「国際窃盗団『ピンクパンダ』は、欧州や日本などで開かれる国際宝飾展を狙う中国人窃盗団です。『ピンクパンダ』という名前は、フランスの捜査当局が名付けたと言われています。もともと欧州を拠点に活躍していましたが、2014年頃より日本に進出してきました」(捜査関係者)

同展では、数年前より「ピンクパンダ」によるものとみられる窃盗事件が相次いでいた。今回は、警視庁が捜査員を配置するなどして警戒にあたっていたことで逮捕に至ったが、一歩間違えれば逃走されていた可能性も否定出来ないだろう。「ピンクパンダ」という可愛いらしい名前とは裏腹に、彼らは過去にも日本のいくつかの事件で〝えげつない〟ほど暗躍している。

2015年1月には、東京・銀座の貴金属店でダイヤモンドの指輪、2168万円相当を盗んだとして、「ピンクパンダ」のメンバーとみられる男2人が逮捕されたほか、同年9月には、東京・池袋のサンシャインシティで開かれた宝飾展示会で、160万円相当のダイヤモンドを盗もうとしたとして、メンバーとみられる男が窃盗未遂容疑で現行犯逮捕されていた。

「彼らの主な手口は、従業員らに中国語で話しかけて気をそらした隙に、本物と模造品を取り換える方法です。しかも、彼らは逮捕してもなかなか口を割らないため、組織の全容が掴めないでいるのが現状です」(捜査関係者)

世界中の宝飾展で本物と偽物をすり替えて宝石を盗むとは、まさにルパン三世の世界を連想させる。架空のストーリーであればこれ以上面白いものもないが、現実となると話は別。警察には、ルパンをなかなか捕まえられない〝銭形警部〟にはならないでほしいものである。

(文◎朝比奈ゆう)