【世界最凶?】トランプが北朝鮮以上に手を焼くMS-13とは?

1920〜30年代、アメリカにはアル・カポネに代表される大物ギャングが多数跋扈し、抗争を繰り広げた暗黒の時代がった。現在でもギャングは数多存在するが、その中でも悪名高い組織の一つに「MS-13」がある。

MS-13メンバーたち

正式名称をマラ・サルバトルチャというこのギャングは、エルサルバドルを中心にグアテマラ、ホンジュラスといった中南米出身の不法移民が1980〜92年にかけて続いた内戦から逃れるためにアメリカへやってきた者たちで構成される組織だ。殺人、恐喝、薬物売買、売春、人身売買などあらゆる犯罪行為・非合法活動を行い、警察組織などに対する好戦的な態度でも知られており、FBIや財務省によるとアメリカ国内に1万人、世界各国に3万人の構成員がいるという。

そんなMS-13が、アメリカの政府中枢であるワシントンに隣接するメリーランド州で行ったある残虐な殺人が注目を集めている。

BBCが22日に伝えたところによると、MS-13のメンバーは今年の初春、メリーランド州ウィートンにあるレクリエーション地域に指定されている公園で、殺害事件を起こしたという。被害者は100回以上刺され、首を切られたのちに心臓をえぐり出され、墓に投げ込まれるという残虐極まりない手法で殺されていた。この殺害の際、10人を超えるMS-13のメンバーたちは被害者に近づきながら、トランシーバーで連携をとっていたと当局は発表している。

MS-13の暗躍にはさすがのトランプ大統領も手を焼いている

警察は当初、この殺人に気付かなかったというが、密告を受けた後に捜査を開始し、9月に被害者の遺体を発見。遺体は、ウィートン・リージョナル・パークという公園内の森の中に埋葬されていた。その後11月11日、この殺人に関わったとされるうちの一人、ミゲル・アンヘル・ロペス・アブレゴという19歳の男をノースカロライナ州で逮捕。現在メリーランド州モンゴメリー郡へと移送され、裁判所へと出廷させられたという。被害者の身元はいまだわからないが、ヒスパニック系の男性と考えられているという。

MS-13は、今年の4月にもニューヨーク州で4人を殺害するなど、米国内で度々凶悪事件を行っている。これらを受けてトランプ大統領はツイッター上で、MS-13を「速やかに排除する!」と宣言している。

トランプ大統領のTwitter、排除を宣言

移民に対する強硬な政策が目立つトランプ政権にとって、MS-13が行ったような米国内における不法移民による犯罪は、皮肉にも自らの主張の正しさを証明するものの一つとなりえる部分はあるのだろう。こうした犯罪がさらに続くことになれば、彼らの思惑通り、米国の国民たちにおける移民へのヘイトが高まってしまうことが懸念されるが…。今後を注意深く見守りたい。

(文◎コリス東条)