【タイ発】巨大ソープランド摘発!人身売買や児童買春の温床に?

タイ王国法務省特別捜査局と軍は12日午後、タイ・バンコク都内ラマ9世通りの大規模マッサージパーラー(ソープランド)『ビクトリア・シークレット』に対し、外国人の不法就労と未成年を売春婦として強制労働させていた疑いで摘発を行った。

▲摘発には国軍も参加した(提供:タイ内務省犯罪調査部)

 

当時、店内には113人の女性従業員がおり拘束された。これらの女性の国籍は、96人がミャンマー人、11人がラオス、4人がタイ人、2人が中国人と、大半が近隣諸国の不法就労者であり、人身売買的に売春をしいられていた可能性が高いようだ。

また、この中には12歳のミャンマー人を含む18歳未満の女性も複数含まれていることが分かっている。さらに、一部女性は公的な身分証明書を所持していない者もいるため、骨量や医師が歯の成長状況から年齢を特定していくという。

(Thai Residentsより)

 

この摘発によって、店の責任者とみられるタイ人男(55)が人身売買などの容疑で逮捕されている。

捜索では、この店のエリアを所轄するワントンラン(Wang Thong Lang)警察署やタイ入国管理局の複数の警察官や職員の名前を記したリストが見つかっており、店から飲食や性的サービスを無料で受けていた可能性も浮上している。

(Thai Residentsより)

 

(提供:タイ内務省犯罪調査部)

 

『ビクトリア・シークレット』があるラマ9世通りやラチャダピセーク通り周辺には、ビル大型マッサージパーラー店が立ち並んでいる。

2016年にもこうした大型店のひとつ『ナタリー(Nataree)』が、18歳未満の外国人女子8人を雇用したなどの容疑で摘発を受け、店員5人が人身売買などの容疑で逮捕されている。5人は昨年、一審のタイ刑事裁判所で、禁錮8年6カ月~13年の実刑判決を受けた。さらに、『ナタリー』には5年間の営業停止が命じられ、その後廃業している。

人身売買問題に詳しいジャーナリストの竹村明氏に話を聞いた。

「タイではマッサージパーラーと呼ばれるソープランドの営業自体は合法です。しかし、それ故に人身売買や児童買春の隠れ蓑になっているのも事実なのです。昔から貧しいタイ東北部・イサン地方や北部の山岳民族が暮らす地域、隣国のミャンマー、ラオス、カンボジアなどで暮らす若い女性を、親族からわずかな金で買い取り、あるいは誘拐したりして、バンコクなどの都市部や観光地の風俗店に売るという手口が脈々と引き継がれています。そうした女性たちは、様々な名目の借金を背負わされ、返済のために半ば強制的に売春行為をさせられるのです」

(提供:タイ内務省犯罪調査部)

 

急速な経済発展を続けているタイだが、これらの風俗事情は、近年国際社会から問題視されていた。政府は、ようやく対策に乗り出しという状況か。早急な対策が望まれる。

(文◎四菱 紘淳)