【爆弾テロ】コロンビアの警察署が爆破され5人死亡、犯人は…?

テロというと、現在ではIS(イスラム国)などのイスラム過激派によるものが多く行われており、特に自爆を含めた爆弾テロの場合は、まず真っ先にその関係者が疑われるのが潮流となっている。だが、南米においては、また別のテロの脅威が存在しているようだ。

BBCが28日に報じたところによると、コロンビア北部アトランティコ県バランキージャ市の警察所で爆弾が爆発。これによって少なくとも5人の警察官が死亡し、数十名が負傷したという。負傷者のうちの数人は深刻な状態にあると地元のメディアは語っている。

爆弾が爆発したのは、朝の仕事を割り当てるために確認をしていたところ、警察官たちが集まっている時間だったという。当局はこれを「麻薬密売及び組織犯罪の撲滅への活動に対する報復」であるとしている。爆弾は遠隔操作により爆発されたと見られていて、爆発場所に仕掛けられたのは、それより前であったと考えられている。

この爆発テロに関して、警察は31歳の容疑者を逮捕。司法長官であるネスター・マルティネスは、逮捕された男について、「爆発物を使用したテロで5人を殺害した容疑で告訴する」と述べているという。

また、この事件には逮捕した男以外にも多くの人間が関わっていると考えられており、警察は同じようにこの事件に関わった人間の情報について、5000万コロンビア・ペソ(日本円にしておよそ195万円)の懸賞金を用意し、情報提供を呼びかけているという。

この爆破テロについて、コロンビアの大統領であるフアン・マヌエル・サントスは、「卑劣なものだ」とコメント。この事件の責任を負うべきものを見つけるまで、当局は休むことはないと宣言している。

警察は上記の通り、犯罪組織などによる報復が今回の事件の原因だという見方を示しているが、地元メディアは別に、「単なる憂さ晴らしのために組織的に行われた犯罪」という可能性があるとも報じている。他にも、この地域では、装甲車が強奪される事件が起こっているという。

この件について、ネット上の外国人たちの間では、「これは犯罪組織の仕業に違いない」「主要な武装勢力は昨年に政府と協議したはずでは」と、テロが犯罪組織によるものではという声が上がっている。一方で、「テロリストは世界中にいる」とテロの脅威が今や世界のどこにでもあるとする声のほか、さらには「コロンビアが安全だと思ったから行こうと思っていたのに」と、現地への旅行を取りやめようとする声などが見られる。やはり、警察署が爆破されるという事件は、相当なインパクトをもって受け入れられたようだ。

犯罪組織に属するプロによる犯行なのか、それとも民衆の暴走によるものなのか――。今後に捜査の進展に注目したい。

(文◎コリス東条)