【JKビジネス】また摘発!規制との〝いたちごっこ〟が続くワケとは?

1月31日、警視庁は、店で働く少女(17)が18歳未満であると知りながら、男性客にわいせつな行為をさせたとして、東京・町田市のJKビジネス店『スマホサポートいいんかい町田店』の元店長・前田典雅容疑者(39)を児童福祉法違反などの疑いで逮捕した。前田容疑者には昨年11月、性的な行為をする目的の男性客に、17歳の少女を派遣した疑いが持たれている。

▲スマホサポートいいんかいのwebサイトより(現在は閉鎖)
▲スマホサポートいいんかいのwebサイトより(現在は閉鎖)

 

この店はインターネット上に開設したサイトやSNSで「若い女の子がスマートフォンの操作方法を教える」との謳い文句で客を募集。しかし、実際は〝裏オプション(裏オプ)〟と呼ばれる性的サービスをしないと、少女たちに報酬は与えられない仕組みとなっており、少女は客から2万円を受け取り性的な行為をしていたという。

調べに対して前田容疑者は、「やってません」などと容疑を否認しているが、警視庁は、これまでにおよそ300万円を売り上げたとみて調べを進めている。

サービス内容は、「若い女の子がスマホの使い方を教える」としているものの、それ以上の具体的な規定はなく、場所や方法などは派遣した少女と客とで相談して決めていた。客はまず、電話で利用時間と、希望する少女を指名して予約。その後、店が指定する町田駅周辺で少女と待ち合わせ、そこからは客との話し合いをして、好きな場所へ移動し、サービスを受けるという流れだった。すなわち、無店舗型の「JKビジネス」の、いわゆる〝お散歩〟と同じである。

▲スマホサポート学園時代の女性の書き込み(twitterより)

「JKビジネス」とは、〝JK(女子高生)〟が男性客に対して何らかのサービスを提供する業態の総称である。特に、男性客と少女が店外で2人きりになる〝JKお散歩〟は、売春の温床となっている実態があることから問題視されており、都道府県によっては働く18歳未満の少女は補導の対象にもなっている。他にも、〝JKリフレ〟〝JK見学〟〝JK作業所〟〝JKカフェ〟〝JK喫茶〟……など、表向きのサービス内容を変えただけの「JKビジネス」は多岐にわたる。

『スマホサポートいいんかい』の利用料金は、60分で8,000円、90分で10,000円、120分で14,000円、延長30分で5,000円。しかし、ネットの情報によると、実際は「裏オプ」と呼ばれる性的なサービスが半ば前提となっていたようだ。しかも、働く少女たちの中には〝本物〟の女子高生が多く在籍しているとして、話題となっていたという。

ネット上には「裏オプ」の相場として、「手淫1万円~」、「口淫1万円~」、「本番2万円〜」といった具体的な書き込みがいくつもある。

『スマホサポートいいんかい』について調べてみると、以前は、『スマホサポート学園』という店名で営業していたことが分かった。しかし、2017年7月に施行された条例改正(「特定異性接客営業等の規制に関する条例」)により、〝女子高生〟を連想させるものは規制の対象となったためか、条例施行の直前に、それまでの店名から〝学園〟を取り除き、『スマホサポートいいんかい』としてリニューアルオープンしていた。また、同年9月には川崎店も開店していた。

JKビジネスに詳しい竹村明氏によると、JKビジネスと警察のこうした〝いたちごっこ〟は20年以上にわたって続いているという。

「1990年頃よりブルセラや女子高生がAVに出演することが社会問題化。その後、JKビジネスとして広く知られるようになった一方で、売春の温床になっている実態が表面化してきたことにより、規制強化や条例改正が繰り返し行われてきました。しかし、それは〝いたちごっこ〟となっています。今回の例にあるように、JKを連想させる店名も規制対象となれば、店名を変えて営業する。そういったことが、長らく続いています。また、規制の動きに合わせて、様々な建前を作っては、半年や1年のスパンでどんどん店をリニューアルして営業する店が後を絶たないのが現状です」(竹村氏)

以前、東京・池袋にあった同様形態の店で働いていたマリナさん(仮名・17)は、「JKビジネスでは、働いている少女も利用する客も、性的サービスを行うことは暗黙の了解となっていた」と語る。

「規定の料金は、ほぼ全部がお店の取り分になっちゃうので、もう普通に『裏オプ』は前提ですよね。だいたいは、最初に場所と金額だけをさっと話し合って、あとはもう本当に(性的な)サービスするだけっていう感じです。たまに、『裏オプ』をする以外にも面白い話をしてくれたり、ご飯をおごってくれたり、ちょっとした物を買ってくれるとか、いい人もいるんですけど、カラオケルームを使って30分で全てを済ませようとする人とかも結構いますよ。私たちからすれば、よりたくさんの男の人に会って、たくさん稼ぎたいから、2〜3万円の本番が短時間で終わるなら、シャワーとか浴びなくてもいいやっていうのが本音です。ぶっちゃけ、臭いがやばい人とか不潔な人も多いですけどね(笑)」(マリナさん)

働く少女の中には、1日で数十万円も稼ぐ子も少なくないという。まともな金銭感覚が育っていない少女たちにとっては、一日にどれだけ稼げるかは、もはやゲームでしかないようだ。これこそが、少女たちが「JKビジネス」にハマっいく理由なのかもしれない。

また利用する男性にとってJKビジネスとは、「援助交際という名の売春が出来る少女と容易に接点が持てる場所」であり、店側は、こうした少女と男性の心理を巧みに利用し利益を上げているというのが実態だ。

(文◎朝比奈ゆう)