[東京 8月31日 ロイター] – 東京の大手スーパーマーケットでは木曜日、会社売却計画を巡る経営陣との交渉が決裂したことを受けて労働者がストライキに突入し、数十年ぶりの大規模なストライキとなった。
池袋の繁華街にある西武本店の従業員約900人が、そごう・西武を小売複合企業セブン&アイ( 3382.T )の一部門であるフォートレス・インベストメント・グループに売却する計画に抗議している。
彼らは、激安家電量販店のヨドバシホールディングスが店舗の半分を買収する計画に不満を抱いており、雇用と事業継続の保証を求めている。 池袋の地元当局者を含む批評家らは、こうした変更は店舗内の多くの個別ブティックを置き換え、店舗のイメージを安っぽくするだろうと主張している。
日本ではストライキはまれであり、賃金や労働条件をめぐる交渉は通常友好的に受け入れられる。 日本の大手百貨店では61年ぶりの一日ストライキは、そごう・西武経営陣と労働組合との間の数カ月にわたる交渉に続いて行われた。
木曜日の朝、テレビクルーやカメラマンが群がる中、夏の暑さにも関わらず、さまざまな労働組合の組合員が応援のビラを配る中、西武労働者が店舗前でデモを行った。
水曜日の夕方に店で買い物をしていた斉藤里美さんは、ストライキのことを聞いて同情した。
「彼らの声が届くかどうかは分からないが、彼らが行動することが重要だと思う」と彼は語った。
セブン&アイはストライキについて謝罪し、子会社は引き続き労働組合と交渉すると述べた。 他のスーパーの西武とそごうは通常通り営業していた。
フォートはこの件についてコメントを控えた。 キャッスルの取引パートナーであるヨドバシの代表者からのコメントは得られていない。
ストライキにもかかわらず、セブン&アイは木曜日後半に当初の提示額2500億円(17億ドル)よりも低い価格での売却を正式に発表する予定だ。 7と言いましたが、何も決まりませんでした。
このストライキは日本の労働市場がますます逼迫する中で行われ、大手企業の労働者は今春の労働交渉で過去30年で最大の賃上げを勝ち取った。 しかし、こうした利益は41年ぶりの高水準にあるインフレによって損なわれており、賃金は実質ベースで低下し続けている。
そごう・西武の従業員は、ライバルのスーパーマーケット、高島屋、三越伊勢丹( 3099.T )、大丸松坂屋、阪急阪神の労働組合から支援されていた。 彼らは今週記者会見でストライキを行う意向を発表した。
労働問題が専門の立教大学教授首藤若菜氏は「今回の件で多くの労働者が勇気づけられたのではないか」と語る。
「業界の困難を考えると、そごう・西武の状況は特別なものではない。」
そごう・西武は4年連続赤字で3000億円の負債を抱えている。
(1ドル=145.8500円)
清水律子、勝村真理子、金子かおり、ロッキー・スウィフトによるレポート。 キム・サンロン著。 編集:エドウィナ・ギブス
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