[東京 25日 ロイター] – 日本政府は火曜日、内閣府の見通しによると、2027年3月までの会計年度に基礎的財政収支黒字を達成するという独自の見通しを変更しなかった。
政府の見通しでは、名目成長率3%、実質成長率2%という楽観的なシナリオの下、2025年度の基礎的財政赤字は1兆3000億円(91億9000万ドル)となることが示された。
成長鈍化にもかかわらず税収が予想を上回ったため、成長率は1月の前回予想0.2兆円を若干上回った。
岸田文雄首相の経済諮問委員会に提出された見通しによると、2026年度には2兆3000億円の黒字に戻る可能性がある。
岸田政権は、新規国債発行費や債務返済費を除いた基礎的財政収支を黒字化し、2026年3月までの会計年度までに債務の対GDP比を削減することを約束している。
岸田首相は、低迷する成長の回復と、日本経済の2倍の規模を誇る産業界最大の債務負担の抑制という相反する要求を満たすために、微妙なバランスをとらなければならない。
政府は来年度予算案で各省庁の支出に厳格な上限を設定することを明確にしているが、構造的賃金引き上げと投資拡大が2024年度支出の焦点となっている。
岸田首相の諮問グループは、予算案の別文書で「民需主導の成長を達成するには、物価と経済を反映した柔軟な政策を舵取りする用意を整えながら、供給効率、構造的賃金上昇、インフレ緩和策に焦点を当てなければならない」と述べた。
「コロナ時代の経済支援から、財政支出構造を平時に適応させながら供給側の強化に向けた政策転換を加速しようではないか。」
政府が歳出規制の努力を続ければ、2025年度にも基礎的財政収支の黒字化が見込まれる可能性がある。
しかし、不確実性により軍事や保育への大規模な支出計画の見通しが曇り、世界的な景気後退、金利上昇、財政刺激策の拡大がリスクとみなされている。
日本政府は2000年代初頭に基礎的財政収支目標を設定したが、目標は依然として達成できず、政府は何度も目標を先送りした。
0.5%成長という緩やかな予測のもとでは、2032年度までの予測期間を通じて予算収支を達成することはできない。
(1ドル=141.5200円)
取材:梶本哲史 編集:ピーター・グラフ
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