東京(ロイター) – 政府統計が水曜日に示した4月の日本の工場生産高は予想外に減少し、世界的な需要低迷で生産機械の受注が鈍化し、世界第3位の経済の回復に疑問を投げかけている。
日本はこれまでのところ、新型コロナウイルス感染症のパンデミックにより経済活動再開が遅れた後、サービス部門の活動が回復したことや、中央銀行が超緩和的な金融政策を維持していることなどのおかげで、世界経済状況の悪化の影響を乗り越えてきた。
しかし、米国、欧州、中国の成長鈍化の兆しが輸出依存型経済の見通しを曇らせている。
経済産業省関係者は記者団に「海外経済の減速懸念が根強く、足元の生産マインドは依然として弱気な状況が続いている」と述べた。
4月の工場生産は季節調整済みで前月比0.4%減少した。 景気低迷により、エコノミストの市場予想平均は1.5%上昇となった。
半導体製造装置の生産は24.6%減少し、フラットパネル製造装置の生産は66.6%減少した。
経済産業省当局者は、米国の対中輸出規制は半導体製造装置の出荷減少の要因ではないと述べた。
国内外の受注減少で半導体製造装置が減少したほか、スマートフォンや車載機器の需要減少が薄型装置に影響した。
経済産業省が調査した製造業各社は、供給削減の緩和やその他の要因によりトランスミッションや生産機械の生産が増加し、5月は1.9%増、6月は1.2%増となると予想している。
しかし経産省関係者は、外部の弱さにより生産計画が下方修正されるリスクがあると述べた。
大和証券のエコノミスト、鈴木宏太氏は「見通し指数に基づくと、5月の生産は大幅に減少する可能性が高い」と述べた。 「世界的な一次産品需要の低迷により、生産はしばらく低迷が続く可能性が高い。」
別のデータによると、4月の日本の小売売上高は前年比5%増加し、予想の7%増を下回った。
データによると、前月と比較して、小売売上高は3月に0.3%増加した後、4月に1.2%減少した。
(レポート:杉山 聡) 編集:Chang Ran Kim、Christian Schmollinger、Sam Holmes
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