[東京 5日 ロイター] – 何十年も市場から遠ざかっていた海外の大手ファンドが、日経平均を1989年の最高値まで押し戻すほどの深い資金に食い込み始めており、日本株の反発が強まっている。
日経平均株価 (.N225) は今年上半期に 27% 上昇したが、日本では運用者が日常的に基準を下回るウエートを維持しているため、彼らの資金は傍観されていた。この設定は株価指数がここ数年失望させてきたものだ。
過去10年間で最高の上半期の利益、企業改革、景気回復を支援する超緩和政策がセンチメントの変化につながった。
世界最大の資産運用会社ブラックロックの調査部門は、日本株に対する見方をアンダーウエートから中立に変更した。
ブラックロック・インベストメント・インスティテュートのアナリストらは、先週発表した年央見通し報告書の中で、「今年これまで海外投資家を魅了してきた株式市場への熱狂を裏付けるため、企業改革の更なる証拠を求めている」と述べた。
ブラックロックの動きは日経新聞の物語の次のステップとなり、他の潤沢な投資家がこの勢いに加わるための水門を開く可能性がある。
野村証券は、他の企業もすぐに追随すると予想している。 日本最大の証券会社は、大規模なシフトでポートフォリオを中立的なウェイトに再構築するため、外国の長期投資家からの潜在的な流入額が10兆円(700億ドル)になると見積もっている。
この額は日経平均株価を5000ポイント引き上げるのに十分だろうと野村氏は語った。 同指数は水曜日の終値は33,338.70ポイントで、日本のバブル時代に資産価格が大幅に上昇した1989年の最高値である38,957.44ポイントに達した。
野村の日本担当チーフ株式ストラテジスト、池田雄之助氏は「日本の株式市場では外国人投資家による非常に積極的な投資がすでに見られている」と述べた。
「一時的な逸脱は見られるかもしれないが、流入は続くだろう。」
月へ
ある日本の年金基金マネジャーは「日経平均がかつての2万5000─3万円のレンジに戻るとは思えない」と語った。
ファンドマネージャー 39,000 「単なる夢ではありません。実現可能です。月に一度のチャンスではありません。」
T・ロウ・プライスのポートフォリオマネジャー、アーチー・シガナー氏は、同氏の会社には、これまで日本について問い合わせがなかった顧客や地域からの日本への投資に関する問い合わせに対応していると述べた。
「多額のお金が日本に流れ込んでいる」と彼は語った。 今年の中国市場は業績不振とネガティブなセンチメントに見舞われており、「常にアンダーウエートにいる人が多い」ため、世界の投資家は他の場所に目を向けるようになっている。
「日本はしばらくの間魅力的でしたが、常に魅力的な、あるいは同等に魅力的な市場は他にもあり、中国もそのうちの一つです」とシカナー氏は語った。
「現在、多くの不動産所有者が中国への投資をしないことを決めており、これにより日本はアジアでトップの地位を占めることになった。」
億万長者の投資家ウォーレン・バフェット氏の日本株購入は見出しを飾ったが、その信用の多くは海外のいわゆるファスト・マネー・トレーダー、つまり借りたお金で投資するヘッジファンドから来ている。
日経平均株価は6月19日に33,772.89ドルと33年ぶりの高値を付けたが、短期投資家が利益確定したため月末には急反落に直面した。
データによると、海外投資家は3月末以来毎週日本株を買い越しており、総額9兆9000億円を買い取っていたが、6月24日までの1週間で5438億円を売り越した。
しかし、多くのアナリストや投資家は、動きの鈍い海外投資家が主に掲げられている年間目標3万5,000件に向けて大量買いを始めており、こうした減少は次の段階に入る前に健全で必要な調整だとみている。
M&Gインベストメンツのアジア株ポートフォリオマネジャー、ビカス・ペルシャド氏は「変化は明らかだ」と述べた。
「私たちは日本の株式市場の長期的な動きの初期段階にいます。新たな高値が来ています。」
(1ドル=144.6200円)
東京のケビン・バックランドとシンガポールのアンクル・バナジーによるレポート。 藤田純子氏による追加レポート。 編集:ジャクリーン・ウォン
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