[ニューヨーク(ロイター)] – 経済指標で労働市場が引き続き堅調であることが示され、米連邦準備制度理事会(FRB)が利上げ継続を後押しする可能性があることが示されたことを受け、木曜日のドル指数は2週間ぶりの高値に上昇した。
当初の週間新規失業保険申請件数は季節調整済みで2万6千件減の23万9千件となり、過去20カ月で最大の減少となり、ロイターがまとめたエコノミスト予想の26万5千件を下回った。
さらに商務省は第1・四半期の国内総生産(GDP)予想を5月の1.3%から2%に上方修正し、前回予想の1.4%も上回った。
米連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長は水曜、欧州中央銀行(ECB)会議で講演し、7月のFRB会合での利上げの可能性を排除せず、中銀がさらなる利上げを行う可能性を示唆した。
同氏は、インフレ率が少なくとも2025年まではFRBの目標である2%に低下するとの見通しを示した。
さらに、アトランタ連銀のラファエル・ボスティック総裁は木曜日、物価上昇率が目標から外れる場合、あるいはインフレ期待が「困難な方向に」動き始めた場合にはFRBは利上げする必要があると述べた。
欧州中央銀行のクリスティーヌ・ラガルド総裁やイングランド銀行のアンドリュー・ベイリー総裁など会合に出席した他の中央銀行総裁も、日本銀行(日銀)の上田和夫総裁を除き、さらなる利上げを支持した。
クオント・インサイトの分析部門責任者、ヒュー・ロバーツ氏は「今のところ、これまでに見られたあらゆる引き締めにもかかわらず、経済は底堅さを保っており、これはFRBなどが踏みとどまる必要があることを示唆している」と述べた。
欧州のこれまでの統計によると、ドイツのインフレ率は6月に予想以上に上昇し、年初から続いていた着実な低下に終止符が打たれる一方、スペインとイタリアではインフレ率が低下した。
ロバーツ氏は「最新の数字は…インフレがコアレベルではないにしても少なくともコアレベルで横ばいを示唆しており、それは欧州でも同様だった」と述べた。 「スペインのコアインフレ、そしてドイツのコアインフレを見てください。これは中央銀行がまだ機能していることを物語っています。」
同氏は、投資家による四半期や月末に基づくポジショニングも価格動向に影響を与える可能性があると付け加えた。
ドル指数は序盤に6月13日以来の高値となる103.44まで上昇した後、0.204%上昇して103.150となった。
CMEによると、FRBが7月会合で25ベーシスポイント利上げするとの市場予想は、前回会合の81.8%から今回のデータを受けて86.8%に上昇した。 FedWatch ツール。
米国と日本の中央銀行の政策計画が引き続き対極にあると予想される中、ドルは対円で3日連続で上昇し、7カ月半ぶりの高値となる144.90円を記録した。
円は対ドルで0.07%下落し、1ドル=144.59円となった。 投資家は日銀が再び為替介入を行うかどうかに注目しているが、前回は145円付近で介入が行われた。
スウェーデン国立銀行がわずかに金利を引き上げ、債券売却のペースを高めたことを受け、スウェーデンクラウンは対ユーロで過去最安値の11.8502となった。
スウェーデンクローナは最後に0.47%下落し、1ユーロ=11.81クローナとなった。
(レポート:Chuck Mikolajczak) 編集:Jan Harvey
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