ニューヨーク(ロイター) – 好調な経済指標が景気後退懸念を和らげ、投資家のリスク選好を高めたため、火曜日の米国株は上昇し、ドルは下落した。
米国の主要3株価指数はいずれも開始時刻から値上がりしており、巨大ハイテク関連企業、特に最近の人工知能マニアに巻き込まれた企業がナスダックをリードしている。
米耐久財の新規受注が予想外に増加したことと、新築住宅販売や消費者信頼感が好調な指標となったことで、連邦準備制度理事会がインフレ抑制に向けて需要に応じて冷や水を浴びせようとする中、差し迫った景気後退への懸念を和らげるのに役立った。
インフラキャップ(ニューヨーク)のポートフォリオマネジャー、ジェイ・ハットフィールド氏は「われわれは多くのデータを入手しており、経済が非常に好調であることを示している」と述べた。
ハットフィールド氏は「ホリデーウィークに向けてわれわれは取引レンジ内にあり、7月には若干横ばいの取引が予想される」と付け加えた。 「決算シーズンに入ると上昇幅はさらに広がるだろう。」
好調な指標を受けて、FRBの7月会合終了時の25ベーシスポイント利上げに向けた道が開かれつつあるようだ。
CMEのFedWatchツールによると、金融市場はこれが起こる確率を74.4%織り込んでいる。 FRBがこれで終息するのか、それとも9月以降さらに引き締めを行うのか、疑問は残る。
FRBのジェローム・パウエル議長のカウンターパートである欧州中央銀行のクリスティーヌ・ラガルド総裁は火曜日、インフレ急騰に直面して欧州中央銀行は利上げの中止を発表することはできないと述べた。
ダウ工業株30種平均は114.07ポイント(0.34%)上昇の33,828.78ポイント、スタンダード&プアーズ500種指数は16.75ポイント(0.39%)上昇の4,345.57ポイント、ナスダック総合指数は64.21ポイント(0.48%)上昇の13,399.99となった。
ラガルド氏のタカ派的な発言が、中国の政策刺激への期待による高級品や金融の上昇を相殺し、欧州株は下落した。
汎欧州STOXX600指数 (.STOXX) は0.05%下落し、世界株のMSCI指数 (.MIWD00000PUS) は0.38%上昇した。
新興国株は0.61%上昇した。 MSCIの日本国外のアジア太平洋株の最も幅広い指数(.MIAPJ0000PUS)は0.82%上昇して終了し、日本の日経平均株価(.N225)は0.49%下落した。
米国通貨はユーロと円の上昇を受けて世界通貨バスケットに対して下落した。
ドル指数 (DXY.) は0.22%下落し、ユーロは0.43%上昇して1.0951ドルとなった。
日本円は対ドルで0.34%下落し1ドル=144.04円となった一方、英ポンドはこの日0.19%上昇の1.2736ドルで取引された。
好調な経済指標で景気後退懸念が和らぎ、米国債利回りは上昇した。
指標となる10年債は月曜終盤の3.719%から13/32下落し、3.7678%となった。
30年債価格は最後に月曜遅くの3.819%から13/32下落し、3.8413%となった。
原油価格は、米国の経済指標が予想外の上値を示したことを受け、取引後半に予想されるエネルギー需要統計を前に下げ幅を縮小した。
米国産原油は0.37%下落して1バレル=69.11ドルとなり、ブレント原油は0.15%安の74.24ドルでこの日の取引を終えた。
好調な経済報告が安全な避難先の金属の輝きを弱めたため、金価格は下落した。
金スポットは0.3%下落し、1オンス=1917.19ドルとなった。
スティーブン・コルブによるレポート。 ロンドンのエリザベス・ホークロフトによる追加レポート。 編集:野見山千津
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