ウクライナ戦争から逃れてきた19歳の力士が、来月福岡で相撲の夢をかなえる一歩を踏み出す。
青錦(本名ダニーロ・ヤブフシシン)は9月、大相撲秋場所の格下力士予選で初めて東京・両国国技館の神聖な土俵に立った。
11月 12日に福岡国際センターで行われる大相撲九州場所で番付力士としてデビューする。
資料写真は、2023年9月12日に東京の両国国技館で行われる大相撲秋場所で、番外力士の予選に出場するウクライナ人力士の井錦(左)を示している。 (京都)
国際ジュニア相撲大会でウクライナ代表として活躍した身長180センチ、体重120キロの青年は、ロシアによる祖国侵攻から2カ月後の2022年4月に日本に到着した。
元関脇安美錦に師事するため12月に安治川部屋へ入門し、親方の跡を継いで相撲の二大部門の一つで戦う「関取」力士になることを目指している。
青錦は「師匠は21歳で関取になりました。私も22歳までに関取になります」と日本語で自信満々に語った。
井錦は関西大学相撲部主将の山中新の援助で来日し、国際大会で友人となった。
彼らは、ウクライナ人レスラーが部屋に入団するまで一緒に暮らし、トレーニングをし、そこで友人に敬意を表してイオニシキ新のフルリングネームを採用した。
ファイル写真には、2023年9月17日に東京の両国国技館で行われた大相撲秋場所で土俵に立つウクライナ力士の井錦が写っている。 (京都)
「彼の名前が刻まれているので、できる限りのことをしたい」と彼女は語った。
井錦は、部屋の親方で元横綱和毛乃花など、自分と同じ体格の力士の技を学び、素早く逆突きをする能力を実証した。
安治川親方は「彼は情熱的で、本当に相撲を愛しているのがわかる」と語った。
井錦は、東京西部の立川市で最近開催された世界選手権でのウクライナ力士の力強い演技を見て、11月の場所に向けたインスピレーションを得た。
「みんなどんどん強くなっているし、私ももっと強くならなければいけない」と彼は言った。
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