[東京 1日 ロイター] – ロイド・オースティン米国防長官は木曜日、中国首相が軍用機同士の危険な遭遇を防ぐための連絡の必要性を理由に、近く開催される国防フォーラムでの会談を拒否したことは「残念だ」と述べた。
米国は火曜日、中国戦闘機が南シナ海上空で米軍機の近くで「不必要な攻撃的」演習を行ったと発表した。
オースティン氏は東京での記者会見で、中国の李尚福国家安全保障相が今週末シンガポールで出席予定の会議でオースティン氏と面会しない決定を下したことに触れ、「残念だと思う」と語った。
「李氏と関わる機会があれば歓迎する。国防総省は定期的に話し合うか、オープンなコミュニケーションチャンネルを持つべきだと思う。」
オースティン氏は、金曜日にシンガポールで始まる年次シャングリラ・ダイアログ・アジア安全保障サミットに向かう途中、東京に立ち寄った。
日本の浜田康和防衛大臣との会談後に語ったオースティン氏は、火曜日の米中航空機間の事故のような場合には「非常に急速に制御不能に陥る可能性がある」と懸念を表明した。
同氏は「我が国の航空機と同盟国の航空機に対する挑発的な迎撃は非常に憂慮すべきことであり、われわれは彼らが行動を変えることを期待している」と述べた。
李氏はシンガポール会議で浜田氏と会談する予定だ。
日本と中国は3月、通信改善と軍事摩擦緩和を目的とした「ホットライン」を設置した。
李氏はロシアの主要武器輸出会社ロソボロンエクスポートから戦闘機や装備品を購入したとして、2018年から米国の制裁対象となっている。
オースティン氏と浜田氏は水曜日、東京での会談で、北朝鮮のロケット発射、中国との緊張、ロシアのウクライナ攻撃について話し合ったと発表した。
オースティン氏は「北朝鮮の危険で不安定化する核・ミサイル計画は、地域の平和と安定に対する脅威となっている」と述べた。
この発射は軍事衛星を軌道に乗せようとする試みであると北朝鮮が主張しており、日本と韓国の一部で緊急警報が発令され、住民は警戒するよう呼び掛けられた。
オースティン氏は、「中国の威圧的な性質と、ルールに基づく秩序を破壊しようとする中国の取り組みを深く懸念している。一方、ロシアはウクライナに対して、いわれのない残忍な選択戦争を続けている」と付け加え、中国を公式イニシャルで言及した。
浜田氏は、両国は軍需産業を含む安全保障協力を深め、北朝鮮やその他の脅威への対処において韓国、オーストラリア、その他の国々とより緊密に連携する意向を確認したと述べた。
浜田氏は記者会見で「複雑な安全保障環境を踏まえ、日米だけでなく、韓国、オーストラリア、ASEAN(東南アジア諸国連合)諸国との協力の重要性を確認した」と述べた。
ティム・ケリーと勝村真理子によるレポート。 編集:トム・ホーグとジェリー・ドイル
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