イスラエル国防軍は、レバノンから対戦車ミサイルが発射されたことを受け、砲撃で応戦したと発表した。
声明は、ミサイルの一部が「レバノンに落下し、一部はイスラエル領のガジャール町の国境フェンス付近に落下した」と述べた。
レバノンの国営通信は、レバノンのカフル・シュバ村とハルタ村の郊外にイスラエルの砲弾15発以上が着弾したと報じた。
これまでのところ、ミサイル発射に対する犯行声明を出した武装勢力はいない。
国連レバノン平和維持軍(UNIFIL)は、ここ数カ月で緊張が高まっている国境付近で「自制を発動し、さらなる激化につながる可能性のある行動を避ける」よう全当事者に呼び掛けた。
4月、イスラエル軍はレバノン南部にあるパレスチナ・イスラム抵抗運動(ハマス)に属するとする標的に対し、30発以上のロケット弾がイスラエル領土内に発射された後、空爆を開始した。
これは、イスラエルとレバノンの組織ヒズボラが2006年に開戦して以来、レバノンからのこうした集中砲火としては最大規模となった。
UNIFILは、木曜日の現地時間午前8時(日本時間午前5時)直後にマジディエ近郊で爆発を平和維持軍が感知し、原因は確認できなかったものの、音はミサイル発射の可能性と一致すると発表した。
正午頃、カフル・シュバに命中したイスラエル軍の砲撃を感知したと付け加えた。
直ちに被害や負傷の報告はなかった。
レバノンの治安関係者はロイター通信に対し、対戦車ミサイルではなく2発のミサイルがイスラエルに向けて発射されたと語った。
イスラエル軍は当初、国連が引いた両国間の国境に言及し、ミサイルが「イスラエル領土内のブルーライン付近で爆発した」と発表した。
しかしその後、破片を評価した結果、飛翔体は対戦車ミサイルであることが判明し、その部品の一部はガジャール村近くのイスラエル領土内に落下したと発表した。
イスラエルは現在、ガジャールの両半分を占領しており、2006年の戦争を終結させた国連安全保障理事会決議に基づき、レバノン側半分から撤退するはずだった。
ヒズボラはロケット弾発射についてコメントしなかった。 しかし、木曜日朝、イランが支援する団体は、ガジャール村でイスラエル軍が最近とった「有刺鉄線の設置や町全体を囲むコンクリート壁の建設などの重大な措置」を非難する声明を発表した。 」
イスラエルは先月、ヒズボラが同地域のイスラエル領土の国境から数メートル上に2つのテントを設置したとして国連に苦情を申し立てた。
イスラエルのメディアは日曜、国際的な圧力が高まる中、同団体がテントの1つを撤去したと報じた。
木曜日の銃撃戦は、イスラエル軍が占領下のヨルダン川西岸のジェニン難民キャンプで大規模な作戦を完了した翌日にも行われた。
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