ワシントン (TND) – 東部馬脳炎、つまり「トリプルE」による人への感染例がマサチューセッツ州でも報告された。同州で蚊が媒介する感染症がヒトに感染したのは2020年以来初めて。
今年これまでに、ヒトにおけるトリプルEの症例が3件報告されている。マサチューセッツ州以外にもニュージャージー州やバーモント州でも感染者が出ている。疾病管理予防センターは、感染者のほとんどは症状を示さないが、重篤な神経学的問題を発症する人もいると述べた。
ミシガン州立大学のネッド・ウォーカー教授は、トリプルEウイルスは特に東部の州で蚊に刺されることによって広がると述べた。
「この現象は主に東海岸沿いに集中しているが、ニューヨーク州北部と中西部の一部の地域でも発生している」とウォーカー氏は語った。
ウォーカー氏は、トリプル E が他の蚊が媒介する病気と違うのは、ウイルスが非常に危険であることだと言う。
「死亡率は30~50パーセントですが、ウイルスが神経系に影響を与えるため、この病気から生き残っても何らかの副作用に苦しむことになります」とウォーカー氏は語った。
今月初め、マサチューセッツ州で人の感染例が報告されており、ウォーカー氏は、ウイルスがどこに広がっているかを確認するために専門家が監視していると述べた。
「何が起こっているのかを知るために、私たちはマサチューセッツ州を炭鉱のカナリアに見立てている」とウォーカー氏は語った。
多くの危険にさらされている町を含む住民をウイルスから守るため、州は現在、それらの地域に蚊を殺す殺虫剤を散布している。チューレーン大学の熱帯医学教授ドーン・ウェッソン氏は、これは効果的なツールになる可能性があると述べた。
「例えば、サッカー場などに積極的にスプレーすることです」とウェッソン氏は語った。
しかし、スプレーだけでは十分ではありません。ウェッソン氏は、すべての人、特にリスクが最も高い幼い子供や高齢者に虫よけ剤を着用することを推奨しています。
「確実に所定の位置に留まる何らかの種類の忌避剤を使用することが重要になるだろう」とウェッソン氏は言う。
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