[ロイター] – みずほフィナンシャルグループは、米国の合併・買収顧問会社グリーンヒル・アンド・カンパニーを買収する予定で、日本第3位の金融業者が世界最大の投資銀行手数料プールのさらなるシェア拡大を目指す動きを加速させている。
両社は月曜の共同声明で、みずほがグリーンヒルの一株当たり現金で15ドルを支払うと発表しており、これは引受債務を含む約5億5000万ドルの企業価値を反映しているとしている。
この発表を受け、グリーンヒル株は取引開始から数時間で2倍以上の14.68ドルに上昇した。
みずほは、2015年にロイヤル・バンク・オブ・スコットランドの北米法人ローンポートフォリオを買収して以来、米国での債券引受能力を強化しており、M&Aアドバイザリーと株式引受をさらなる成長の目標分野として残している。
昨年、同社はテキサスに本拠を置く未公開株式紹介エージェントであるキャップストーン・パートナーズを買収した。
日本の大手銀行の中で、みずほの最大のライバルである三井住友フィナンシャルグループは4月、米投資銀行ジェフリーズ・フィナンシャル・グループへの出資比率を4.5%から最大15%に引き上げると発表した。
声明によると、グリーンヒルの事業はバンキング・イン・ジ・アメリカズ社長のマイケル・カッツ氏が率いるみずほの銀行部門内に置かれるという。
同氏は、グリーンヒルの会長兼最高経営責任者(CEO)のスコット・L・ブック氏が合併・買収および再編アドバイザリー事業の社長に就任すると付け加えた。
昨年、証券会社みずほの浜本吉郎最高経営責任者(CEO)はロイターに対し、同グループには米国で「さらなる成長の余地がある」とし、買収も検討している選択肢であると語った。
(バンガロールのジャイバー・シン・シェカワート氏と東京の山崎麻衣子氏による報告、ラシュミ・アイシュ氏とジャン・ハーベイ氏の編集)
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