[東京 2日 ロイター] – 日本ガス協会の本庄隆弘会長は月曜、岸田文雄首相が今月予定している中東訪問が日本への液化天然ガスなどの燃料の安定供給につながることを期待していると述べた。
岸田首相はリトアニアでの北大西洋条約機構(NATO)首脳会議に出席した後、サウジアラビア、アラブ首長国連邦、カタールを訪問する予定で、資源に乏しい日本は依然として石油と液化天然ガスの輸入に大きく依存しており、エネルギー安全保障を強化しようとしている。
本庄氏は「燃料を安定的に購入するには国家間の関係が非常に重要になる」と述べた。
同氏は記者会見で「燃料購入の安定を確保するため、首相が各国間の(外交)交流に熱心に取り組むことを期待している」と述べた。
大阪ガス(9532T)の会長でもある本庄氏は、日本のLNG購入者がカタールとの長期契約を検討すべきかとの質問に対し、それは個別の戦略によると述べた。
同氏は、日本のバイヤーは通常、さまざまな条件を考慮して、さまざまな国と契約条件を交渉する、と述べた。
同氏は「カタールは最も有望な供給先候補の一つになる可能性が高い…だが、調達方針は時期や価格などの条件を見て各企業が決めることだ」と述べた。
カタールは世界最大のLNG輸出国で、昨年ウクライナ戦争が始まって以来、LNGをめぐる競争は激化しており、特に欧州はロシアからのパイプラインガスの代替として大量のLNGを必要としている。
長期売買契約を望むアジア企業は、液化能力を年間7,700万トンから2027年までに1億2,600万トンに引き上げるカタールの2段階拡張計画からの供給確保で欧州を上回っている。
(取材:大林由香) 編集:アレキサンダー・スミス
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