ロンドン(ロイター) – 日本のソフトバンクグループは、人工知能チップメーカーのグラフコアを金額非公開で買収し、同社の将来に関する長年にわたる憶測に終止符を打った。
AIを搭載したコンピュータチップの需要の高まりでその価値が急上昇したエヌビディアのライバルとしてかつてもてはやされた英国企業グラフコアは、競争に必要な投資を確保するのに苦労してきた。
同社の価値は2020年末時点で約27億7000万ドルと推定されており、昨年公開された報告書では、従業員数を約5分の1削減して494名に削減し、営業を閉鎖した後、損益分岐点までにさらに多くの現金が必要であることが明らかになった。ノルウェー、日本、韓国。
木曜日の記者会見で共同創設者兼最高経営責任者(CEO)のナイジェル・トゥーン氏は、ソフトバンクとの契約によりグラフコアが世界レベルで競争するために必要なリソースを提供できるとしながらも、同社が困難に直面していることを認めた。
「私たちが驚いたのは、このプロセスの開始の速さと、それに関わる範囲の広さでした」とトン氏は語った。
「これは非常に重要なレベルの投資です。競合他社に比べて中程度の規模の企業として、グラフコアは他の企業と競争し、世界クラスのテクノロジーを構築することに成功しました。」
トン氏は同職に留まるが、ソフトバンクが同社にいくら支払ったかとの質問に対しコメントを控えた。
英国のテクノロジー産業の現状についてトゥーン氏は、成長の障害として英国の年金基金が急成長する新興企業への投資に歴史的に消極的であることを挙げた。
「ここには大きなチャンスがあるが、構造的に修正すべき点がまだたくさんある」と同氏は付け加えた。
「私たちの資金源を見ると、一部は英国から来ていますが、ほとんどは他の地域から来ています。これが真実であり、将来的には修正する必要がある部分です。」
同様にソフトバンクが所有する大手チップ設計会社であるアーム・ホールディングスとの協業の可能性について尋ねられたトゥーン氏は、グラフコアは親会社のポートフォリオ全体でパートナーと協業すると述べた。
(マーティン・コールターによる報告、キース・ウィアーによる編集)
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